2016年4月9日の日記です。
結婚式・披露宴を開くのだって大変なのは分かる。ことに私たち夫婦などは一回結婚式をキャンセルして再度行ったくちなので、一回目はすべて準備し終わったところで、キャンセルせざるを得ずくやしい思いをしたからして、準備がいかに大変かということは身をもって分かる。
ただ、今回出る方になったところで出るなら出るで大変なものだと痛感。
いやいや、結婚式に出るのは初めてではないし、友人の結婚式等では友人代表スピーチを買って出たりして、それも三組の結婚式にてそうした思い出もあるしどこも喜ばれたので良かったのだが・・・そうなると、スピーチするとかは苦にならないので、充実感もあるしいいわけだが。
今回はそういうわけでもなく、普通に出席してそのままいてねというスタンス。妻の方の縁戚筋なので。となると、じゃぁ、何しに行くのか?という思いが出たがり的な私にはあるし、というか、それ以外にも自分の友人とは別の気遣いをせねばならぬ・・・そう、庶民の私にとっては少なからぬご祝儀を包む上に気遣いをするという、一にも二にも疲れを感じる面が先に立つ。しかして、出なければ妻の顔が立たぬというジレンマのもと、出る方だって疲れるなぁとしみじみ痛感した次第。
昨日の語りで語ったように、そもそも、ネクタイがない・・・そんなことで、ばたばた買いに行ったのも昨日の話。
出席しておとなしくしていることに意義があるというきわめて消極的な課題・・・これはどうも私にとっては楽ではない課題をどのようにこなすかということについて、友人や妻と相談しながらいくつかのストラテジーを立ててみた。
(1) カメラマンになる
デジタル一眼レフカメラを10数年前から所有している。こういう時こそカメラを構えるべきだろう。なるほど、それは友人結婚式でもカメラマンはしつつも、スピーチマンであったわけだからして。
(2) 食事をしていれば?
確かにそうだが、大食漢系統の私にとって、結婚式のコース料理等は物足りないので、間が持たないのでは?
(3) 飲んじゃおう
まぁ、安くないご祝儀だからして、差しつ差されつのお義理の生ぬるくもなってくる瓶ビールと言わず、いいお酒があれば飲んじゃおうかな。
(4) なんなら外に出ちゃう?
あまり気が乗らなければ中途退席してもあまり目立たないでしょうか。
まぁ、大別すればこれらに収束されようか。(1)は採用。そのためにデジタル一眼は持っていった。
だから、今では時代遅れの600万画素ちょっとのニコンのD100ではあるものの、ばしばし撮っていた。これはこれでよかった。
(2)に関しては、まぁ、やはりコース料理だったのでぼちぼち出てくるので、なかなかそれに専心とも行かず。
そこでフィーバーしてしまったのが(3)。
私はお酒はあまり飲まないものの、長らく好んで研究してきたのがウイスキー。と言ってもジャパニーズウイスキーが主なので、まぁ、浅学なわけであるが、それでもスコッチの銘柄くらいは分かる。
普段居酒屋で、職場の飲み会とかで、居酒屋とかでウイスキーがあっても、中身を聞くと、安いウイスキーであることがほとんど。ハイボールとかでトリスとか言われちゃうと・・・さすがに割らずに飲めるものではない安酒であることは分かるわけで。
しかして、ここではバランタインが頼めるとのこと。
押しも押されぬスコッチの雄ではないか。
ということで、乾杯のビール以降、早々にバランタインのロックでやっていた。
そうしたらいい気分になってきたんだよね。
ということで、(4)は使わずに済んだ次第だが・・・
披露宴で飲めたバランタインが美味しかったので、杯を重ねるペースが速くなってしまったらしい。要するに飲み過ぎてしまったらしく、途中からあまり覚えていない。記憶が途切れ途切れになっていた。
覚えていないというのはこわいよね。ことにこういう儀礼を重んじる場においては。
だから妻とか、妻を通して周りの方々、新郎新婦側などに後で聞いてもらったんだよね。
酔ってはいたけど乱れてもいなかったし、普通にこなしていたらしい。新郎新婦に声をかけたりして、そのへんまでは覚えているが、お見送りの際にも声をかけていたらしいがそこは記憶に薄い。また、友人達に声かけをし、なんか新郎新婦や友人らを持ち上げる感じのことを言っていたらしい。これも記憶にないが、しらふだとひがみっぽい私ゆえ素直にそういう感じになるわけもなく、酔ったからこそいい感じになれたのだろうか。
結果的に、各方面に確認しても、なんだかいい感じに酔いつつ、大過なく、ミッションとしての普通に出席しておとなしく大過なくしていることは大成功だったらしい。また、後日写真を見ても、酔う前に撮ったデジタル一眼での写真はなかなかよく撮れていて酔った後もそれなりに撮れていた。まぁ、よかった。
しかしね、式場を出てから妻には苦労をかけてしまったらしい。というのも、バランタインの杯を重ねた結果、ふらふらになっていたかららしい。帰るのに非常に時間がかかり、また、妻には心配をかけた。これは本当に申し訳ない。結婚式、披露宴でそそうがなかったのは結果オーライなのだが、帰り道に妻に苦労をかけたのはオーライとは言えないからだ。
吐いたりすることはなかったが、近年類を見ないほど酔いふらふらになったと言うことはこの結婚式がかなりの緊張があったからだろう。
自分の肝臓も心配になるくらい飲むのならば、やはり、(3)のストラテジーはいいものとは言えないのだろう。
人生の教訓として今回のことは記銘しておきたい。