さて、タチウオ尽くしの酒宴とかなかなかタチウオが好調に釣れている様を語っているように思えるが・・・
最近はそこまで順調じゃない。粘りに粘ってようやっと一匹だったりする。
先日は妻が付き合ってくれたが、執念の一匹だねと言ってくれたくらい。
タチウオというのは警戒心が強い魚のようで、ウキを沈ませる魚信(あたり)があっても、それはエサをかじっているだけと言うことも往々にしてある。だから、ぐいっと竿を上げる「合わせる」動作をしてもスカッと空振ることも多い。エサが半分かじられているだけとか。きちんと針を飲み込んでくれていないと針がかりしない。
でもウキの動作だけでは水面下のことはわかりにくい。だから、あたりが10回あっても10回空振りとかした頃は初期にあったが、本当にくやしかった。
でもね、それでもあたりがあるうちはいい。最近はあたりさえ稀なのだ。
一昨日は、あたり4回のうち1回かけて釣り上げられた。それで帰れた。
昨日はあたりさえなかったのだ。あたりがなければかかりようがない。久々のぼうずだ。
今日は、ずいぶん粘ってあたり一回。それをかけられたので、よかった。
あたりがあったら、しばらく待つんだよね。焦って合わせをいれてあげようとすると空振りが多い。
しかしね、待ちすぎていても、なんか針だけ空になっていてウキが浮いてきてしまうことがある。タチウオがごちそうさまってことだろう。うまーく食べたんだろうね。
あたりがあったら、たばこ一本吸い終わるくらい待ってからでいいんだという言葉もあるくらいだから、よほど待っていい。
というか、もう、向こう合わせでいいとくらいだとも言う。黙って見ていれば、針を飲み込み引っかかってくれることも多いから。
だから、私は向こう合わせを待つことが多いが、それを待っていて、ウキが浮いてくるとうまくエサだけとられていたりしてこれもいたくくやしい。
だから、それなりに沈んだら合わせたりすることもある。うまくかかればうれしい。これはもう運任せ、神頼みとも言えよう。
しかしね、合わせるときは静かに祈る感じではない・・・なんというか・・・そう
かの細田守作品の名作アニメ「サマーウォーズ」の決めぜりふ「よろしくお願いします」って感じ。
名作だから、結構知っている人も多いよね。「サマーウォーズ」。
よろしくおねがいしまーすって主人公のオタクな感じの男の子が言う台詞、これはかなり印象的であった。
このような現代アニメ映画では、いまは新海作品がときめいているだろうが、妻は新海作品は女々しいとあまり好きではない様子。私は好きな方だが。その妻もこのサマーウォーズは結構好きらしい。
そう、合わせるときは「よろしくおねがいしまーす」って心の中で叫びながら、ぐいっと竿を持ち上げて、空振りのことも多いが、たまにかかる。これはうれしい。
今日なんかさ、これじゃ帰れないと粘りに粘って、ようやっとあたりあり、ウキがもぐったんだけど、合わせられなかったんだよ。よろしくおねがいしまーすって合わせてすかったら帰れない。そしたらウキが浮いてきちゃったんだよ。あら、こりゃタチウオさんがごちそうさまってなってしまったかなと、合わせるわけでもなく、仕掛けを引いてきたら手応えが。そう、かかっていました。小さかったけどね。うれしかった。
釣り上げて、そのタチウオにありがとうって感じだよね。
でも、よろしくおねがいしまーすって言われても、タチウオも好きで釣られているわけでもなかろうから・・・まぁ、誰によろしくしているんだかってことになろうが、なんかタチウオ釣りの心境にはぴったりなんだよね。