最近、映画をよく見ている。動画配信サービスでだが。
映画館で見る場合、トイレが心配になり、90分程度の映画が良かろうという思いの延長線上で、動画配信サービスで見るときも90分くらいのものを見てしまったりしているのは先述したとおりだ。
たまたま、動画配信サービスで興味深そうだと思ってみた映画がこちら。
ナチスドイツがデンマークを支配下に置いていたときに海岸線に大量の地雷を埋めて、それをドイツの捕虜兵に撤去させたという史実がベースになっているようだ。
しかも、ドイツ兵の多くが少年兵だったという史実。そして、地雷撤去をさせられた兵士の半分くらいが死んだり重症を負ったという史実。
たまたま見始めた映画だったが、非常にすごい映画だった次第。
文句なく、見るべきだと思う映画。
ただただ、苦しい。苦しいストーリーであるが、史実ベースだけに重みがある。
デンマーク出身の監督が作っただけになおさら重みを感じる。
ドイツはナチスドイツが欧州を席巻したことへの反省は戦後ドイツの国家元首の動きからもよく見て取れるのだが、戦勝国であるデンマーク側からの反省という私にとっては新しき見地がこの映画で開かれたので、非常に新鮮だった次第。
とまれ、かえすがえすも平和の大切さを考えさせられる映画であった。
武器を持った戦争ということがなければ、戦勝国であるデンマークがかようにひどいことをすることもなかったであろう。そもそもは、地雷を埋めたドイツが悪いということもあろうが、その少年兵達が埋めたわけでもなかろうに・・・。
武力をもっての物事の解決は決してないんだ。そういうシンプルなことをこの映画は主張している・・・わかりやすくね・・・それが名画たる所以だ。