家、ついていってイイですか?、は私の最も好きな番組だ。
テレビ東京というニッチな局が作る番組だからこそだろうか、すごく良い。
あまりにドキュメンタリー感が強いせいか妻はなかなか付き合ってくれないが、最近は付き合ってもらっている。いい話の時は妻も一緒に共感してくれている。
中でも一つ二人で余韻に浸れる話が、畠山勝司さんの回。
これは良かった。あらすじを日記にされている方がいるので参照されたい。
簡単に言えば、北海道の奥地から都会に憧れて出てきた青年が、バブルの頃はかなり稼いで家も所帯も持ったが、バブルの煽りか、何倍にもしてやるとの甘言に騙され、親の援助も受けて買った家も取られ一家離散し、今は風呂もないボロアパートに住む畠山勝司さんが帰りたがっていた北海道の奥地に番組ディレクターが同行し、畠山勝司さんの北帰行まで撮り上げている回。親の援助を受けた家を取られてしまったので不義理に感じて親の死に目にも帰れておらず50年帰っていないとのこと。
私は北海道にも住んでいたし、私にとって北海道は第3の故郷である。妻も連れていってその時の思い残しが日本最北の酒造、増毛の国稀酒造の酒を買ってこなかったことなのだが、居酒屋では飲んだのにね。畠山勝司さんの故郷は増毛の方だったりして、とても共感できたし、寂れた寂れたと寂しがっていたが、私が住んでいた20数年前にしても北海道の地方部のさびれ方は感じられたから、そうなんだろうなと思ったし、何より北帰行って寂しさが先行するんだよね。
畠山勝司さんの最後の願いみたいな北帰行の故郷帰りを手配した番組スタッフの心意気が素晴らしく感じられていい余韻を残してくれた番組だった。
その度の途上、畠山勝司さんが寝酒にと飲んでいた酒が見覚えがあった。
うん、これはそこらで売っているぞと買ってきて飲んだ。
妻にも付き合ってもらった。熱燗にしてね。
日本酒などはほとんど飲まない私たちだが、なんかうまかった。
こんなご馳走を食べていたからとも思う。雲丹と日本酒の相性の良さが光った。
畠山勝司さんにシンパシーを感じて安い日本酒を飲んだらいいコラボを見つけてしまったな。
今週のお題「最近あったちょっといいこと」