ギマという魚を初めて釣ったことを先日から語っているが・・・ギマは釣られた時に引きが良いから釣りの対象魚としては人気とか、ギマ立ちと言われる陸で立った状態にできることからインスタ映えする魚として人気とかいいことばかり語ってきたが・・・
実は、外道として嫌われる部分もある魚である。
まず、粘液がすごいのである。この魚と一緒にしておくと、他の魚がヌルヌルになってとても難渋することになるそうだ。
今回は妻がそれを察して、冷蔵庫に私が入れた後、袋を分けておいてくれたので他の魚・・・鱚には影響が及ばなかったのだが。
ヌルヌルしているし、皮も固いと聞いたので、とっておきの青鋼の出刃包丁を。
やり過ぎかと思ったら、そうでもなく、これでちょうどいいくらい。
えらい固い部分が多くて、これくらい切れて断ち切れる出刃じゃないと刃が立たないかも・・・
なんとか危険なトゲの部分とかを切り落とし、これもまたえらい苦労したが、皮を剥ぎ終わった。
カワハギに似ていると言えばそうで、皮もきれいには剥けるのだがこれもかなり力が必要で、ヌルヌルもしているし、難渋した。
肝は、カワハギのように美味しくいただけるようなので、かようにとっておいた。
なんか肝がでかいね。
釣った日の夜のうちに捌き終わっておいた。
一晩おいてこんな感じ。肝がやはり大きいね。
切って盛り付けてこんな感じで、日曜日の朝食にしたが、かなりうまかった。
身の方は癖のない美味しい味。以前タカノハダイを漁協直営店で締めてもらって買ってきたことがあるが、それの刺身と似た感じ。
もっとうまいのが肝。
肝を単独で食べると多少の生臭さはあるもものの、フォアグラ的で非常に美味。白身と一緒に肝を食べるとうまいよね。圧倒的に珍味である点で肝がうまい。
捌いたりするのがかなり苦労するものの、ギマは外道として嫌うばかりではなく、きちんと道具を揃えて苦労してでも食べる価値はある魚と思った次第。