最近は職場が遠くなり早起きした方が良いし、加齢に伴い基本エネルギーの減少し、早く寝ないと次の日保たないという事情が顕在化して、22時前にさえ寝床に向かっていることもあるし、遅くとも22時半には寝床にいないとやばいぞというのが通常進行。
明日休みだというこの前の金曜日は古い言葉で言うハナキン気分もあり、ちょっと夜遅くにまでテレビをつけていたんだ。中年おじさんらしくNHK総合を。うるさくないからね。
そうしたら、NHK総合でなんか気になるドラマが始まった23時45分。
月曜日から木曜日まで夜ドラ枠として放映されている夜のドラマの再放送だったらしい。
確かに22時45分くらいからNHK総合でドラマがやっていたのは知っていたが、もうそれなんかが始まるとこりゃ起きすぎたわ寝なきゃというシグナルで見ることはなかったのだがね。だって、22時半は余裕で過ぎたってことだからね。
そっか、朝ドラ枠が朝の8時から15分間。これを録っておいて見る若者層が多くて、それを狙って、22時45分から15分枠でドラマを作っているのが夜ドラ枠なんだね。ほほう。
しかし、先週の月曜日からの木曜日の回は私のような中年層にクリティカルヒットのテーマだったから目が釘付けになった。
なんて言ったってユーミンだからね。ユーミンこと松任谷由実さんは今や70歳。ユーミンさんの曲が50代の私の青春の歌であるしそれをテーマに描かれた物語であれば当然であろう。
私が目が釘付けになったのは第2週、「冬の終わり」の3回もの。
夜ドラ [ユーミンストーリーズ] 麻生久美子さん主演 第2週「冬の終り」 である。
麻生久美子さん主演なのも気にはなる。麻生久美子さんは好きな女優さんだから。それ以上に、もう一人の主演級の篠原ゆき子さんが気になった。
まぁ、私はほとんど見たことがなかったのだが、妻が画面を見ながら、あ?「相棒」(テレビ朝日系で放映の刑事ドラマ)で出ている女優さんだよ、トリオの刑事の一人にいるよーと。
そのへんの興味で目が釘付けになっていったわけだが。
内容が、「ワンオペ育児に苦しむ妻、高校中退少女、ひとり暮らしの息子に出て行かれた母、介護に悩む娘」そのへんをクローズアップして、ユーミンの「冬の終り」のメロディーに乗せて紡ぐストーリーで、興味深すぎて、NHK+で見直してしまったよ。
実は、この「冬の終り」はあまり知らなかった、曲としてはね。ユーミンの曲は色々知っているつもりだったけどね。
さて、だから、4話を一気に見直して、非常に面白かったし、でも人生の諸相のネガティブな面を浮き彫りにしているドラマだけに、妻は絶対見たくないと。
ま、そうだろうね。と見ていたら面白かった。
主演の麻生久美子さん演じるワンオペ育児に苦しむ妻もハードな現実なんだけど、もう一人の主演級の篠原ゆき子さん演じる介護に悩む娘の方が演技もさながらに気になってね。他人事に思えず。そして、篠原ゆき子さんの演技を見るべく妻が録りためていたドラマ「相棒」を見ようかと思い始めたよ。
このストーリー建てを考えた原作者が柚木麻子さんという小説家なんだけど、思わず柚木麻子さんのエッセイを借りに行ってしまったくらいだよ。なかなか「えぐった」書きぶりの作家さんだなぁとか思った次第。