今日は、NHKでドラマ「海猿2」が再放送されていたので観てしまう。
これはもともと、マンガが原作である。マンガでは読んだことがあったし、マンガでも面白かった思い出があるが、なるほど、さすがNHKが作ったドラマだ、かなり重厚に面白く仕上がっていた。
もともと成人マンガ雑誌に出ていただけに、テーマはかなり重いし、その意味ではNHKがドラマ化したことはすごくマッチしていたのだろう。
よかった。前編後編45分ずつであったが、どっちも観てしまった。
さて、ところで、このドラマは海上保安官の活躍を描いたドラマである。
実は、海上保安官というのが僕はなんか好きなのだ。というのも、このドラマの中の登場人物も言っているのだが「警察とか自衛隊とかならわかりやすかったのに・・・」という旨の言葉にもあるように、非常に地味なイメージがありながら、とても、広い分野にわたって治安を司る機関であるからである。地味なところが好きなのだ。
巡視艇を駆って沿岸の警備に当たり、時には銃撃戦になることもある。実は、日本の警察官は機関銃のような連発銃は持っていないが、海上保安官は持てるようだし、実際、巡視艇には機関銃が備え付けられている。その意味では、その発砲いかんによっては国際問題に発展しかねないギリギリの所で治安に携わっているのである。その一方、海の救難に出向くのも海上保安官である。かと思えば、灯台に灯をともし続けているのも海上保安官である。非常に幅広い意味を一手に引き受けた、じみ〜な機関・・・それが海上保安庁である。
警察とか自衛隊となると、治安の意味で、その響きからして権力的なイメージがあるが、海上保安庁は国土交通省(旧 運輸省)の外局であり、なんか、とてもシビリアン(文民)なイメージがいいなって思うのだ(もちろん、警察もシビリアンであるのだが)。
まぁ、そんなことから、僕は海上保安庁および海上保安官が好きである。ほら、よく海の方とか、港とかに行くと、海上保安庁の船が止まっているじゃないですか。Japan Coast Guard と船腹に青文字で入れた白い船が。そういうの観ると、がんばれーって思っちゃうんだよね。
地味なイメージなものの、すごく幅広くがんばっている海上保安官にスポットを当てたこの「海猿」。そのスポットの当て方だけでも斬新なものを感じるんだよね。そう、別に洋画の定番たるFBIとかCIAとかだけに事件があるのではなくて、目立たないものの海上保安官達も日々戦っているんだなぁって感じられるのは新鮮だった。
海上保安官にはどうやったらなれるのか調べてみたら、海上保安学校または大学校を卒業することが必要なようだ。これだと若い頃からその学校に進むということだね。そうじゃない場合、船舶の仕事からの転職とか、無線従事者として免許を取って入るという方法もある。
そっか・・・僕は無線はけっこう好きだからなぁなどと夢想にひたってみたが、求められる無線の免許はかなり高度でなかなか難しいものなのだ。