旧知の友人から、重松清の小説を勧められたので、図書館にあったこれを読んだ。
とてもよかった。本当によかった。昨日読み始めて今日読了。もちろん本ばかり読んでいるわけではなく、仕事をして、運動してその合間に読んでいたのだから、このスピードはちょっと驚異的である。それだけ興味深い本だったということだ。
「『誰かのために』っていうのは、『誰かのせいで』と根っこは同じだと思うの」
(「熱球」(重松清著、徳間書店より)
すごく考えさせられた一節。誰かのためと大義名分を掲げつつ、自分の判断に自信が持ちきれていない・・・・今までの僕がそうだった気がするのだ。
きちんと自分で判断しよう、そう、自立した人間へ、と決意させられたのだ。