今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

映画「亡国のイージス」を見た


 映画「亡国のイージス」(2005 亡国のイージス-goo映画生活)を見た。


 まぁまぁといったところの映画。


 海上自衛隊員の一部がイージス艦を乗っ取りクーデターを某国工作員とともに企てるのを阻止するというプロットは、軍事サスペンスものとしては非常に王道であり、面白げに思える。


 事実、私はこの映画の前売り券を手に入れていた・・・にもかかわらず、いろいろばたばたしていて行けなかったという思いがあるから、テレビでこの映画が放映されると知ると、ぜひとも見たいと録画し見たのだ。


 期待していた分、どうも・・・それほどでもないという思いがぬぐえない。


 前述の軍事サスペンスとしては、プロットは王道であり、かのキューバ危機を描いた「13days」に類似するのだが、「13days」の実話のもつすごみやそれを余すところなく描き込んだ迫力には至らないのだ。それなりに危機感はあおられるものの・・・緊迫感が「13days」に比すると全然弱い感じだ。


 戦艦を乗っ取るというこれまた使い込まれたプロットからすれば、かのスティーブン・セガールが暴れ回る「沈黙の戦艦」ほどのアクション的すごさはない。真田広之さんが主演ということからもそういうい感じは容易に想像つけて頂けるだろう。


 結局、海上自衛隊全面協力の下の、イージス艦の映像的価値・・・マニアには垂涎の映像・・・このへんにしかきわだった特徴を持てていないため・・・前述の通り「まぁまぁ」という感じにしか感じられなかったのだ。


 しかも、私は海上保安庁という文民警察の持つ艦は結構興味があるのだが、自衛隊という実質的な軍隊は好きではないので、その艦をまじまじと見ても・・・それほどそそられないということもある。


 それなりに楽しんで見られる映画だが、私的には期待が大きかった分・・・そこまでは至らなかったという思いが残る映画であった。


 原作はとても評判がよいものらしい。確かに図書館に上下巻でおいてあるのを見たこともある。それは読んでみたいかも・・と思わされる感じではあった。そのへんのストーリーの描き込みも欲しかったかな。