今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

冷房を使わなくて済む幸せ


 最近は涼しくてね・・特に夜間などは。窓を開けていれば十分に涼しくて快適になった。


 ちょっと幸せ。


 最近の首都圏はクーラーなしでは暮らせない感じだ。都市化が進んだという感じか。


 先日台湾の首都たる台北に行った時は、クーラーがないと命に関わるくらいだなと思ったくらいの暑さを体感してきたが、それは台湾が沖縄よりも南にある上にアスファルトで固められた首都圏的な街並みであったことに起因しているのだろう。

 首都圏は台湾ほど南ではないが、都市化はもっと広範囲に渡って進んでしまってからだろう。だからこそ、台北と同じくらい暑さのあまりクーラーなしというのが想定し得ないということになってしまっているのではないか。


 だからさ、今時、地方から首都圏に学生として1人住まいを始める方の多くはクーラー必須なんだろうな。


 1人住まいと暑さとクーラーについては思い出がある。


 私は東北は仙台で1人住まいを数年に渡ってした時はクーラーを付けなかった。付ける方法も知らなかったし、工事費もかかるから買えなかった部分もある。クーラーって贅沢品と思っていた。いかに北の地方とは言え、夏には30℃にだっておよぶわけだから、部屋の中にいると暑くてね。そう、勉強とかしていてさ、ノートが手の汗で湿ってくるんだよね。上から書いてだんだん下りてくるわけだがそのころには下はくたくただったりしてね。手書きのレポートもずいぶん出したわけだけど、それも結構しわしわのものが多かったかも。あ、そういえば、北海道は札幌に住んでいた時もクーラーは付けなかったなぁ。札幌も北とは言え、やはり結構暑いんだよね、夏はね。


 しわしわになるのもあれだからってさ、公共図書館の自習室に休日の昼間なんかは出かけたりしたものだよね。でも、休日の公共図書館は夕方5時くらいに終わってしまうからそれまでに勉強なりレポートなりが終わっていなかったら家でやるしかないから結局しわしわだったよね。


 そんな感じでクーラーなしが当たり前という生活を長くしてきた庶民生活が長かったものだから、以前は逆にクーラーにあたりすぎると体調がよくない感じにさえなったりしたものだ。


 しかし、前述の都市化の進行によるものか・・・最近の首都圏の暑さは、クーラーなしの方が体調を崩すんじゃないか、消耗するんじゃないかという感じであるから、今年の夏もクーラーには頼り切りの7月、8月だった。


 でも、クーラーがなくて済むのは、なんか自然体に戻れたようでちょっと幸せだ。昔ね、ノートやレポート用紙をしわしわにしていた頃のように。