今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

よくやった日本文理高校


 さほど野球が好きなわけでもない私だが、高校野球だけは結構見ていることはここでもよく語ってきた。かつては甲子園球場に夏によく出かけていたこともある。


 かといって、スポーツをすごくよく見るというたちでもないので、比較的好きな高校野球にしても斜めに見ていることが多いわけだが、昨日は生中継で今年の高校野球の決勝戦を見る機会があったので、見ていた。


 高校野球をよく見ていると、あ、こっちの方が強いなって一目で分かるようになってくる。がたいが違うのだ。おおむねでっかい選手が多い方が強い。


 最近の高校生は発育がいいせいか、それこそ世界の松井選手級のがたいの選手がごろごろいたりするのが強豪校の証だ。


 大阪や兵庫の高校なんてそういう傾向にあるよね。明らかに強そう。


 振り返って、東北のチームとか公立校で運良く甲子園に出られたチームなんかは、そういう強豪校のがたいに比べると明らかに小さい感じがする。


 これは、甲子園で生で見ていても分かる感じでね。


 となると、弱いものびいきの私はとたんに、小さい方を応援する。


 今回の決勝戦は、愛知の中京大中京高校と新潟の日本文理高校。明らかに新潟の方が小さいのだ。


 だから、もちろん、新潟の日本文理高校を応援していたわけだが、案の定、大差をつけられてしまったところで、所用で出かけてしまった私。


 だって、6回終わった時点で6点差付けられているんだもの。


 ここは長年高校野球ウォッチを続けている私の思いとして、もうだめだなぁと思ったわけさ。なんか、日本文理の方にしたって、控え選手とかも出してきているようだったし、もうこれは思い出作りに走っているなぁとも見えたわけで。


 そしたらね、お出かけから帰ってくると、驚きだった。日本文理の負けは負けだったのだが、1点差まで迫っていたんだよね。最終回、9回ツーアウトから、日本文理の選手たちが猛攻、5点を取っていたんだよね。


 すばらしいよね。


 中京大中京は明らかに平均身長的に大きかったし、控え投手もたくさんいた。日本文理はエースが一人で投げ抜いていたんだから。


 そんな中、1点差まで迫るとは、しかも9回ツーアウトから1点差まで迫れればたいしたもの。そして、最後の打者の打球もライナーであった。惜しくも3塁手にとられてしまったのだけど。


 最後まであきらめない、その日本文理の選手たちにとても勇気づけられたわけで。