今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

人生変えたくなることもあるわけだが

 人には人生変えたくなる瞬間ってきっとある。社会人の中で仕事を辞めたくならなかった人なんていないだろう。

 仕事を辞めるって言ったって、お金がなければおまんま食い上げなわけだから、結局辞められなかったりするわけだが。

 宝くじは、ジャンボ宝くじ系統では、1等前後賞合わせて最高3億円という高額賞金が目玉なわけだが、一般的な勤労者の生涯賃金を上回る金額が一気に手に入るのが魅力である。それだけあれば、仕事を辞めたって支障がない・・・そういう計算になるわけだ。

 人生を変えたければ、宝くじを買おうってことになるのだろうか?1等前後賞を狙うには、要するに1枚買うだけではだめである。連番で3枚以上買わねば絶対当たらないのである(前後賞というのは末尾の数字が1ずれていただけという場合だから)。ジャンボ宝くじ系統は1枚300円なわけだから、最低限の夢を追うにも900円、おいおいランチ食べられるぜ的な思い。10枚買ったら、3000円・・・おいおいだし、30枚買ったら1万円近く、これもおいおいであって、1万円あれば普段我慢していたなにかが買えるよね・・・そんなことを妻と話したりしていたわけで。

 となると、宝くじで人生を変えるってどうにもコストパフォーマンスが悪くないか、という思いが出てくる。しかも、先日の事業仕分けでけちをつけていたので、宝くじはいまいち夢を持てない部分もありそうに思えるし。

 貧乏なんだから、旅に行くのも控えねば、外食だって控えねばという節約路線に基本的には賛成な私であるし、まぁ、そのへんは慣れている。

 でも、人生変えたいということを思うに・・・仕事を辞めて自営をしたいと思うのは、実は雇われ人の夢であることが多いし僕だって別にその例外じゃない。できれば、田舎かなんかに居を構え、著述業などしながら、好きなパソコンの前で日長一日、飽きれば外の自然に触れるために散歩なんて夢のまた夢だ。

 仮に妻が、「お父様に頼んでみるわ♪」なんて言ってくれるようなセレブなところの娘だったらなどと、妻にもらしてみたんだが・・・

 妻に言わせれば、私のように身なりにかまわない男にはセレブなところのお嬢様は寄りつかないよという素っ気ない返事。確かに、洋服のセンスに関しては、全然なのは自認してあまりあるところである。妻でさえ、私と初めて会った時、私がジーパンにシャツインであったことで、NGを出しかけたそうだ。妻が寛容なおかげで門前払いにならなくてよかったと思う次第の私は、確かに「お父様に・・・」みたいなお嬢様にはお呼びではないのだろう。

 ま、それに、今、ちょっとひげが伸びてしまっているのだけれども、「和行君、そのひげはちょっと・・・」などとそのお父様に言われてしまうのだろうから、その不自由さにくらべれば、支出には厳しいが、やさしい妻のもとで、貧しいけれど自由にやっていく方がいいんだろうなとか夢想を断ち切ってみる次第で(^-^)