千葉県は房総が大好きな私たち夫婦は房総に行って色々な食材を仕入れる。直売所で野菜を仕入れるのは魚はもちろん、意外かもしれないが、コーヒー豆も房総で仕入れている。
というのも、近年は私たち夫婦は豆をひいてコーヒーを入れることに美味しさを感じて目覚めてきており、コーヒー豆をうまく焙煎してくれるところを試行錯誤していたところ、よく行く房総において館山のサルビアコーヒーという老舗がとても美味しいので行くたびに買っていたりしたのだ。館山は中村屋を中心にパン文化が根付いており、それゆえコーヒーが売れるのだろうと考えてはいるが。
ただ、館山は遠いので、サルビアコーヒーの豆が切れてきたところで、どうしようかと考えたのが今日。
そして、行ったのが同じ房総は鴨川。館山よりは近いということもあるが、鴨川にトラックでコーヒーの移動販売をしているコーヒー売りさんがいることを知っていたからだ。
鴨川の大山千枚田(棚田という田園光景を見に行った - 今日の一語り(はてな Ver.)、大山千枚田の棚田夜祭りに出かけた - 今日の一語り(はてな Ver.) 等の語り参照)でのイベント、また、東京湾フェリーの発着点である金谷にあるThe fish のイベントで見かけ、そのトラックのコーヒーをいただいたことがあるが、とてもうまかった(特に妻が気に入った)のを思い起こしたからだ。
移動販売のコーヒートラックだからどこにいるのかはホームページを見るしかないかと見てみると、なんと店舗販売も始めた模様。ということで、出向いてみることに。
渋いアメ車のトラックであるから一度見たら忘れな得ないインパクトがあるのだが・・・店舗に行ってみても、一見して忘れ得ぬインパクトがあった。
詳細はホームページで見ていただければと思うが、アスレチックジムのような素晴らしきカフェであった。閉鎖的ではなく、鴨川の田園風景と海を巻き込んだ解放感のあるカフェというのは、カフェが屋内の閉鎖的なおしゃれ空間という都会的ステレオタイプを打ち崩す迫力があった次第。
また、特に予約もなく行ったわけだが、マスターがいらっしゃって、詳細なコーヒー理論ともいうべき、理論的なコーヒー論を講義していただき、私たち夫婦ともども、開眼の感にひたれたことが素晴らしき体験であった。
そのコーヒー論は、ぜひぜひ、現地に行きマスターからの講義を受けてもらいたいところだが・・・コロンブスの卵のような目を開く理論の要旨は・・・
第1は、コーヒーを淹れる際には、まず、どのカップで飲むのかを考え、計量しておくこと。なるほど、カップにも大きいのから小さいのが必要あるから、そこは科学的に計量しておかねばということは言われれば分かるが、今まで気づいていなかったところ。
第2は、コーヒーの淹れ方で、コーヒーの最後の方のドリップは、お茶で言えば出がらしであるということ。だから、そこを別の容器に移して飲まないようにすること。実際にその飲み比べをさせていただけるから実感としての理解ができる。
第3は、ひき方が粗か密かでの味の違い。これは、実際に挽いたものを飲み比べさせていただけるので、実感できる。
そして、最後に、美味しいコーヒーを淹れるには、コーヒー豆をけちらないこと。例えば、300mlのを淹れるには、30gは必要と言うこと。ただ、経済性の問題もあるからそこは好き好きで、休日のゆったり感を優先するなら贅沢に、仕事中などのながら飲みにはけちって淹れても全然OKでケースバイケースということ。
私の聞いたなかでは、その4点に集約されるが聞き漏らしもあるだろう。それはできればマスターからお聞きいただきたい。
そして、そういう密度の濃いマスターからの講義とコーヒー飲み比べの上で、コーヒー豆を買って帰ったが、妻も私もすごく充足感にあふれていたことは言うまでも亡い。
その証拠に帰ってから早速マスターの教えの通りに淹れてみたのだ。コーヒーを。
今回はこれを買ってきてみた。
私たち夫婦は、300mlあれば十分と言うことを計ってみて・・・
30gをはかり取り、細かめに挽く。
ゆっくり、蒸らしながら淹れて・・・
美味しそうに入りました。最後の出がらし的なところはもちろん省いて。
細かめに挽いたので、濃い味になっているであろうことは予想付き、甘めのものを一緒に食べる予定で・・・今日、鴨川に行ったわけで、地元の亀田酒造で買ったお酒的お菓子の次のものを。
そして・・・コーヒーを飲みましたが、いやー、うまかった。
甘さがなかったら、濃すぎるかも知れないものであるが、甘さとのマッチングでとてもコーヒーがうまくなる。なんか、たとえとしてはいいつまみにいい酒があってどっちも旨くなると言う感じかな。
いやいや、マスターの講義に感謝したい次第。