今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

階段を駆け上がって、にこにこ 〜映画「みなさん、さようなら」舞台巡り その4〜

 なんか、階段の前でニコニコしている私。考えてみればちょっとおかしいかもしれないが、分かる人には分かろう。

 うれしさのあまりダッシュをかける私。

 さて、ここで分かる方も多いかも知れない。

 先日来、たびたび語ってきているが・・・

 このポスターで主人公が手を振っているが、それがこの階段の上からなのである。

 そう、ここでも、映画「みなさん、さようなら」のロケ地巡りについて語ろう。
 (以下、ネタバレあり)
 この主人公は団地を出られない。団地を出られない象徴として、団地からの唯一の出口としての階段が象徴的に映し出されている。
 原作本を読んでも、なるほど、階段が印象深く使われている。映像になればなおさらだ。

 この映画の一番の胆かもしれない・・・そう、階段が。

 実際かような階段のある団地があるならぜひ行って見たいと映画を見た人なら思うはずだ。

 あったのだ。

 神奈川県は川崎市の北部、麻生台団地である。

 そして、映画そのままの階段があり、思わずうれしくなってかようにニコニコしてしまった次第。ダッシュしてしまった次第。

 実際、生活階段として高齢者から子どもまでわっせわっせと登っていた。いやいや、これを日常として登るとなるとどれだけ足腰が鍛えられるか分からない位級であるし、頭が下がる思いがするが団地と外界の障壁の象徴として、よくこの場所を見つけたなと映画のスタッフ等にも頭が下がったりする。

 でも、その分、上に登るととてもいい景色が広がっていた。なんか、うれしかった。