今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

リアルに「神田川」してしまった結果

 グループサウンズかぐや姫が歌った、神田川という歌を知っているだろうか?
 まぁ、私は知っている。もちろんリアルタイムではない。1973年でシングルが出された歌だからして、1972年生まれの私が生まれて一年経ったかどうか、物心ついてはいない頃の歌だ。下記のリンク参照。

神田川 (曲) - Wikipedia

 ただ、グループサウンズ時代を代表する分かりやすい曲ゆえ、僕くらいの中年であれば知っている方も多かろうし、僕も知っている。

 まぁ、歌というのは基本、恋愛を歌う場合が多いが、これもそう。別れの曲だよね。女性の側からの別れ話と言っていいかな。この頃の歌のいいところはゆっくり分かりやすく歌われるので、ストーリーがきちんと理解できるからね。

 その中に、女性の側からの愚痴として、風呂屋に一緒に行ったが、いつも待たされて濡れた髪が冷え切ってしまったよという描写が出てくる。

 さて、銭湯って知っているでしょうか?というのも、私のような中年ですと、本当に家風呂がなく銭湯に行っていた都会生活も分かるが、若い人には分からないんだろうな。

 さて、最近はよく銭湯に行く。寒いからお風呂に入った - 今日の一語り(はてな Ver.)と先日語っているが、わが家は追い炊きがないので(これも若い人には分からないんじゃないかな・・・だって、追い炊きって、あって当然でしょう?みたいな感覚ではないだろうか)、外で温泉としての銭湯なり、スーパー銭湯健康ランド)系に行くことが多いのだ。広いところで、温泉で、たっぷりのお湯を使って入れる幸せはそれがない状況を知るものしか分かるまい。

 ということで、今日も温泉銭湯に行ったのだが、これが本当に昔ながらの銭湯

スタイルであったから・・・かなり戸惑った次第。そう、神田川で歌われたのが、1973年の話だとしたらその時と同じと思ってよい。

 言葉を並べるよりも図で描いた方が分かりやすかろう。

 かような感じで、もう番台にお金を払う時には男女別れてしまい、番台にお金を払い、服を脱いで風呂に入る。昔はこんな感じのところも多かった。
 こうなると、男女連れで来ると、外で待つしかない。時間を決めて外で待ち合わせるなりでないとだめだが男の方が長湯で待ってしまったというエピソードを失恋ソングにのせているわけだ。

 まぁ、今の世であれば、携帯電話のひとつでも持っていれば大丈夫だろうかね。

 さて、今回、かような数十年前のスタイルとは思わなかったため(多くの銭湯は、番台を更衣室の外に置き、待ち合わせ所を設けるのが一般的、食堂とか付いている場合もあるから、それだとお腹も満たせて便利)、私が携帯を携帯し忘れてしまっていた。
 妻も私も落ち着いていれば、待ち合わせ時間を決めて、外で待つということができただろうが、驚きのあまりそれを忘れてしまっていた。

 まぁ、度胸のある人であれば、男女を隔てる壁は上が開いているものだから、大声で呼びかけるというのもありだろうが、それはさすがに気が引けた。

 となれば、女性に必須のドライヤーの音を頼りにしようと、妻が上がったであろう時のドライヤーの音を頼りに外に出た。しかして、妻はおらず。うーん、どうしようか。しかして、寒い中待っていたら、まぁ、温泉でとてもよい温泉であったため、冷えはしなかったのだが。

 妻は別の合理的な場所におり、私もそっちに行くかどうか迷っていたので、結局、二人は出会えたのだが、そこに至るまで、20分程度は過ぎていたから。

 私も、外で待ち、妻も外で待ち、互いに神田川に歌われているような状況を体現してしまったわけだよね。

 神田川では多分、女性と男性は何時に上がろうねと約束していたんだろう。しかし、男性の方が長湯になり女性を待たせてしまったということなんだと思う。

 今回の私たちはもっと抜けていて、待ち合わせもできていなかったのでね。二人神田川

 現代の利器、携帯を持っていなかった私に非が否めずあるので、妻に怒られ、誤った次第だが(^-^)

 会えてよかったよ(^-^)