- 作者: さかなクン
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ここを読んでくれている諸氏は、今年になって非常に魚釣りにはまり始めているのはお分かりかと思うが、その線上で、さかなクンのことが気になり始めた。
魚釣りよりも前に市場好きであったが、横浜の南部市場に行ったときにさかなクンが来ていて、魚の話をいろいろしていて、ほほぉと思ったりしていたので、実際の彼も見たことがあったのだが、その頃はそこまで魚好きではなかったので、ほほぉ位で止まっていたのだが。
今回、魚釣りにはまり、色々な魚を釣り食べてきている中、さかなクンの話がよく分かり始めたし、その中で彼の最新刊を読んでみたくなったから、図書館で予約してかなり待ってから読めた次第。
基本的には彼の伝記である。そして、素晴らしいと思った。やさしい語り口で、やさしく読めるのがいいのだが、なにより、彼の魚への愛情がよく伝わってくる。
思うに、さかなクンの母親が素晴らしいね。やっぱり変わっているとしか言いようがない彼の自主性を尊重し、助力を惜しまなかった。
嫉妬してしまうくらいのびのびと皆に愛されてできていたさかなクンがよく分かった。
えらい人の自叙伝は自慢っぽいが、まぁ、今は疲れていて人生もだめだったなぁと感じてしまっている私からしてはうらやんでしまう部分があるので、自慢っぽくも感じなくもないが、それでも自然体の語り口には反感を覚えるよりも以上に面白さを感じさせてくれたのがこの本の素晴らしいところだと思う。
こんなに素敵な人生を刻めている人がいるのを知ると世の中捨てたもんじゃないとも思うなぁ。