今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

フィンランドで作られたサウナの映画を見たら素晴らしかった次第

映画「サウナのあるところ(Steam of Life)」を見た。

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そうか、あなたは最近サウナにはまっているからして、狙って行ったんだねという向きもあるかもしれないが、そうではない。

サウナは好きだが、サウナの映画、しかもフィンランド映画がつい先日の土曜日に封切りだなんて分かるほどのめり込んではいない。だって、この映画、単館系のところでくらいしか封切りされていないのだもの。よほどの映画マニアでないと行かないでしょ?単館系。映画は好きだが単館系に行くほどの感じじゃない。ほら、先日天気の子を久々に映画館で見たとか言っているくらいだから、映画庶民だよ。

では、どうして知ったか。そう、この連休中は神奈川県は横浜市伊勢佐木町界隈を散歩して歩いていたのだが、妻と一緒に歩いていて、横浜シネマリンという単館系の映画館があって、あれ?ここに映画館??とか面白がって眺めていたら、電話ボックスのサウナに入っている男のポスターがあるじゃないか。その題名も、上記の通りだったのよ。それに気づいたのが昨日。

ではと、今日、行ってきたんだよね。その単館系の横浜シネマリンに。妻と一緒に(^-^)付き合ってくれる妻に感謝。まぁ、私はサウナーだが、妻はサウナーではないので、まぁ、私の趣味に。ただ、釣りに付き合うよりは身体の負担が少なく、また、その後のお買い物とかは楽しみにできるシティ系の遊びなのでやぶさかではないのだろう。

 

さて、公式ページにもあるように、フィンランド発のサウナ/ドキュメンタリードラマそのものである。

(以下ネタバレあり)

サウナに入っている男達が延々と語る。それを延々と撮りつづけている81分の映画なのだ。

で、飽きるかというとそこまででもない。結構面白い。妻もちょっと眠くなったとはいうものの、もう帰りたいというわけでもなかったようだ。

サウナーとしての楽しみ方、ドキュメンタリー好きとしての楽しみ方、2通りができる秀作と私は思った。

 

○サウナーとして

 サウナーとしては、もう、サウナに入っている男達が気持ちよさそうで、ヴィヒタで叩いている姿もうらやましく、また、セルフロウリュで湿度を上げているのを見るのも楽しい。日本ではヴィヒタがあるところも、セルフロウリュがあるところもほぼないので、本場のサウナを疑似体験できてすごいいいのだ。サウナーは必見と言って良いだろう。

 

○ドキュメンタリー愛好家として

 サウナーなら分かるだろう。サウナって結構自分の人生を回顧する瞬間になるのを。ひたすら熱さに耐え、自分と向き合っている時間、その時同伴者がいれば語りたくなる。先日、銭湯サウナで近頃の若い者はと語りかけてきた方とそのような愚痴を語り合ったが、そういうことになりやすい。この映画では妻との死別、離婚、親権争い、結婚生活、育児などを滔々とサウナで語る男達の映像だ。ドキュメンタリーに違いない。

私なんかはザ・ノンフィクションを好んでみている位なので、そういう人生ネガティブ系の話は好きなので、そういう意味で楽しめた。妻はそういうネガティブ系な話を映画でまで見たくないという感じなので、そのへんは微妙だったようだ。ただ、人生ネガティブな面がドキュメントの真骨頂なので、この映画ははまるひとにははまろう。

 

 ということで、やはり、この映画は、私にとってはとてもいい映画だった。

 2010年のフィンランド映画のようだが、なぜ今封切りなのか、日本で。

 サウナムーブメントが来てしまっているのか?