今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

吉野の柿の葉寿司を多分初めて食した多分初めて食した

 奈良県には吉野という地がある。私自身は吉野までは行ったことがない。

 現在、関東に生まれ、東北や北海道には住んだりして今は関東住まいの私にとって、東の方よりは西の方が詳しくなかったりするわけで。

 しかし、吉野が日本史上高名な地であることは知っている。室町時代初期、南北朝時代南朝が置かれた地。京都を追われた後醍醐天皇奈良県の奥の地、吉野に南朝を置き、朝廷が南朝北朝に別れた時代があり、日本史上重要なトピックである一報の朝廷が置かれた地。

 

 テレビを見ていたら、吉野の柿の葉寿司が出てきた。

 私はふーんと思って見ていたのだが、妻は吉野に行ったことがあり、柿の葉寿司が美味しいんだよねとのこと。お土産にも買ったくらいとのこと。

 なるほど・・・とか思っていたら、ちょっと買い物に行った先で柿の葉寿司が打っていたので、買ってみた。

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 なるほど、大和吉野とのことですね。
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 柿の葉に包まれていますね。
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 開けると、まぁ、しめ鯖のような感じですかね。

 美味しかったです。

 

 もともと、和歌山県は熊野から奈良県吉野を結ぶ街道が さば街道 と称されるところで、まぁ、塩漬けでサバが運ばれるので、その間に熟成し、それを柿の葉で包んで圧をかけてしめ鯖的にしたものが発祥のようで、なんかとても共感できる話。

 というのも私は今や釣り人だから。

 サバの足の速さがよく分かるし、そうなると、冷蔵技術がなかった昔は塩漬けで運ぼうとするのはよく分かる。そしてそれが発酵するのもよく分かる。カタクチイワシでアンチョビを作ったりしている私からしたらとても共感できるからして。柿の葉がたくさんあるというのが奈良の特徴だったのだろう。吉野は敗走して南朝を建てた位の山部傘が想像される地だから柿も多かろう。

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 人間ドック後に飲もうと飲みかけであった新潟の辛口の名酒、麒麟山と共に柿の葉寿司を美味しく頂いた次第。美味しいし、なんか歴史や風土を想像しつつ食べると面白いよね。