じゃじゃ麺。ご存じだろうか?
東北は岩手県盛岡で名物の料理。盛岡の中華料理屋の店主が戦前満洲で覚えた「炸醤麺(ジャージアンミエン)」を「じゃじゃ麺」として開発したのが元祖とされ、盛岡の名物料理になっている。同じような成り立ちの盛岡名物としては盛岡冷麺とかもそうだよね。
ただ、私はごく最近までじゃじゃ麺を食べたことがなかった。でも、じゃじゃ麺を知ったのはかなり昔、若かりし頃だ。
東北は宮城県。仙台で学生時代を過ごしていた時、同級生が「じゃじゃ麺」がうまいよと言っていたのが知った最初だ。学食で期間限定で販売されていたらしい。これにはまっているんだよねと言っていた。岩手の名物なんだとも聞いた気がする。
そんなにうまいのならば、そのうち食べてみようと思っていたところで、期間が過ぎてしまって食べられなかった。
その記憶は風化することなく覚えていたんだよね。ずーっと。その後、東北を離れることになっても。
働き始めてから、時折全国を旅するようになったし、盛岡にも行ったりした。妻とも行ったんだよね、三陸の宮古に出てからのそのへんを観光してからの最後に盛岡に寄ったりしてね。その時はじゃじゃ麺か盛岡冷麺かどちらにしようかと迷い、ぴょんぴょん舎で冷麺を食べてしまったんだよね。じゃじゃ麺・・・への未練はそこでも残った。
そして近年になってだよねテレビを見ていたら、いとうあさこ さんとか かたせ梨乃 さんが飲みながら旅をする番組を見て、ファミリーマートでじゃじゃ麺が冷凍で売っていることを知って美味しそうだから買いに行ったのはごく最近だったと思う。
これはこれでうまかったね。
じゃじゃ麺をそれと意識して食べたのは中年になったこれが初めてじゃないかな。
学生時代に覚えてずーっと未練を持っていて初めてがアラフィフってのは思えばすごいかも。
なんか、たまたま、じゃじゃ麺を見つけたから買ってみた。
開けるとこんな感じ。
3分茹でて水で流して冷やして、タレをかけるとこんな感じ。ネギと小松菜を具にするために妻に切ってもらった。煮豚とかは妻の手作り。
混ぜて食べると、なるほど、うまいね。
これははまるかも。
賞味期限切れ間近のパックを安く売っているところがあったので、買ったのだが、いや、うまい。
学生時代、学食でこのじゃじゃ麺にハマっていると私に語っていた同級生の男は長野県出身だったけど、卒業も間近なところで中退してしまった。
それはやはりショックと言えばショックだったし、だからこそじゃじゃ麺という食べ物への印象が強く残ったとも言えようか。
まぁ、私は卒業したものの・・・私は常々ここに語っているように、うだつが上がらない中年だ。
中退していった彼は今どうしているだろう。どうしているにせよ、私も・・・まぁ。
でも、君の言っていたじゃじゃ麺の美味しさはいま実感したところだよ。