今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

万引きなんてしねーよ

妻が気にすること

 まぁ、私の休日などは妻と二人で買い物に行く。店に入る際に、妻は他店で買ったものが入っているエコバックを持って入店することや、空のエコバックとかを持っているのを気にする。それでわざわざ何個もエコバックを持ち歩いたりしてくれている。それは自分のカバンに入れたりして見えないようにしてね。
 他店で買ったエコバックを持って入らざるを得ない時は自分は外で待っているから私だけで買ってきてと外で待っていたりする、コンビニとかで少量買い物の時に発生する事態。

 妻がかような動きをするのはなぜか。それは、買い物でビニール袋が有料になって、エコバッグの使用が広まった昨今、入っていても空でもエコバッグを持って入店すると万引きを疑われるからと思うかららしい。

 

私の思い

 妻は周りからどう見られるかということに意識が行く方なので、そう思うのだろうが、まぁ、エコバッグを環境のために使えというのは政府が推し進めている政策であるし、かと言って無限にエコバッグを持ち歩けるわけでもないし、あまり気にしなければいいんじゃないか、実際万引きしなければ、それを疎明すればいいわけで。そもそもエコバッグの数だけしか買い歩きできない制約なんかができたら我慢ならないじゃないか。だから悪いことしていないのであれば気にする必要はないさ、政府のある意味勝手な政策に自分の自由を犠牲にする必要なんてない、大仰に言えばそういう思い。

 

店員の視線

 さて、昨日は私はひとりで買い物に行った。妻は家で宅配便の荷物を待っていてもらう必要があり、私は午前中のみの特売品を目指して急いでスーパーに行った次第。無事に特売品をカゴに入れ、もうちょっと買い物をしたくて店内を見て回っていた。
 冷蔵品のコーナーを見て迷っていた。まぁ、割引品になっていたリコッタパンケーキを買うかどうかとか他愛もない迷いだったのだけれどもね。
 品出しに出てきたパートのおばちゃん風の中年の女性店員がずーっとこちらを凝視しているのに気づいた。
 なんだろう?全然気づかなかった。ずーっと凝視して、しかも笑っていない。こちらも何ですか?という視線で見ていたら・・・本当に何のことか気づかなかったからね・・・最後に蚊の鳴くような声で「いらっしゃいませ」と言い、気まずそうに目をそらし品出し業務に戻る。
 なんだったのだろうか?ここまで来て、もしかして、冒頭に妻が気にしていると語ったことを私がされたのではないだろうかと気づくに至る。
 空のバッグをスーパーのカゴと一緒に持っていたから。小さいポシェットだけでちょっと買い物できていたから、大きめの空のバッグはポシェットに入らず腕なりに吊すしかなかったからね。

 

家に帰って

 憤懣やるかたない思いを抱えて帰宅。妻に報告したら、妻も一緒に怒ってくれた。
 「なんですか?」って言ってやればよかったのに、「目の前でバッグをひっくり返して振ってやればよかったのに」とか。
 非常に救われた。
 万引きなんてしねーよ。

 

どうすればよいのか

 結局、冒頭で述べた妻の気遣いをする方がいいのだろう。イヤな思いをしたくなければ。

 妻が愛用しているエコバッグにチャックが付いているものがあるが、そういうのであれば外で持っていても入れていませんよとアピールできる。

 ただね、思うんだよ。政府の押しつけがましい環境施策で、こんなイヤな思いをするとは。
 政治家一家の御曹司が環境大臣の時にレジ袋有料化を断行したが、こんなイヤな思いを庶民がすることになることに思いが至っていたのだろうか。少しく思う。