まぁ、ここ数日、柴又訪問の写真を掲載してきた。
それくらい柴又が好きなのだが・・・それは映画「寅さん」が好きだからに他ならない。
学生時代は、寅さんは正直好きじゃなかった。もっと面白い映画がたくさんあると思っていたし、実際、ハリウッド映画などにわくわくした若者であった。
いつの頃からか・・・
それは社会人になってから・・・そう、何年も経って、挫折ばかりをくり返し・・・思うに任せぬ人生に嘆き愚痴り、馬鹿ばかり、損すること、自滅ばかりくり返して・・・今に至りながら好きになってきたのだ。
寅さんは「ごめんよ、さくら、いつかは偉い兄貴になって帰ってくるからな」と心に秘めつつ、いつも馬鹿ばかりやって、喧嘩して、故郷を飛び出す。そして、そう、決して偉い兄貴になれずに終わった。
最後の最後はリリーさんと結婚できたろうに、逃げちゃって・・結婚さえせずに人生終わってしまった。
寅さんを見ながら単純には笑えないんだけど、大好き。それは自分の人生の挫折を、寅さんが・・・いいんだよ、それで、大丈夫だから、だっておれだってさぁ・・・なんかそんな風なメッセージが届く気がするからだ。本当に寅さんが好きで、柴又を心の栄養にできるようになってきたのは、そう30歳超してからだ。
妻をどうしてもつれていきたかったのもそのへんに所以がある。
寅さん記念館にて
初めてなのでうれしかった♪