ただ、カツ丼はいくら美味しくても、良質なタンパクをうたっても、脂質過多は否めないであろう。
美味しいものは往々にして体にはよくない。作用反作用のようなものだ。
美味しいものばかり食べていたら、かつてのローマ人のように痛風になってしまうだろう。
なにをそこまでカツ一つ取って、健康問題を語り上げているかと思われる方もいるかもしれない。
それは私が一番苦しい仕事をしていた頃・・・毎日毎日深夜とも言える時間までの残業。終わりが見えない作業の連続。そんな時にカツにはまっていたからだ。
一番美味しい究極のカツカレーを求めて食べ回っていたことを思い出す。残業時食べる夕食もカツが多かった気がする。カツ丼・カツカレー大盛り等々。
そんな激務で心に余裕のない時は、常用は体に良くはないとは知りながらも食べたくなってしまうし、せめても食べなきゃやっていられないという気分でもあった。
激務で疲れていて本当は身体をいたわらねばならないのに、健康に気遣う余裕もなく、カツを食べてしまう。悪循環である。こんなことがずーっと続いたら体は保たないだろう・・・そんな思いで私は人生を転換したわけだが・・・
昨日の一語り「理想はきちんと謳ってほしい 〜残業代ゼロ法制、日本版ホワイトカラーエグゼンプションに思う〜」
に語った・・・これからますます労働時間が長くなりそうな現実・・・その向こう側には自分の健康さえ気遣えず、せめても目の前の美味しさを求めざるを得ない、それと引き替えに身を削っていく・・・そんなことが起ってくるのではないだろうか。
私がカツにはまっていた頃は、まさしくホワイトカラー的職種であった。
そういうことを身をもって感じていた私が思うに、やはり、労働時間法制を安直に残業容認方向に向かわせるのはいかがかとは思っているのだが。