今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

映画「ポセイドン」を見た


 映画「ポセイドン」(- goo 映画)を見た。


 かの潜水艦映画の名作「Uボート」の監督して高名な ウォルフガング・ペーターゼン監督の作品。


 まぁ、ウォルフガング・ペーターゼン作品と言えば、パニック映画を作らせたら一流という感じだ。


 しかも、海洋ものが得意なのかな。「Uボート」()も、言ってみれば戦争が舞台の海洋パニックと言えばそういう分類になるし、「パーフェクトストーム」(2000)は劇場にまで見に行ったのだがこれもまさしく海洋パニックである。そして、今回見た「ポセイドン」(2006)もまさしく海洋パニックものである。


(以下ネタばれあり)


 どの海洋パニックものも、全員生き残ってハッピーエンドというわけでもないわけで・・・まさに「Uボート」なんて最後の結末が苦労して帰還したUボートが空襲でやられてしまうという非常に無力感につつまれるものであったし、「パーフェクトストーム」だって、最後は全員死んでしまうバッドエンドだ。


 今回の映画も、豪華客船が高波で転覆して、そこから数名が命からがら逃げ出すというストーリーだが、1人死に、また1人死にというだんだんと登場人物が減っていくストーリー建てには滅入らされる部分がなきにしもあらず。


 最後には主役のカート・ラッセル主演の男性が死んでしまうストーリーで、非常に無力感に包まれる。


 主役の娘やその恋人が生き残るので、救いがなきにしもあらずだが、ハリウッド映画にありがちな、主役がばっちり生き残る結末とは一線を画す結末だった。ハリウッド映画にもかかわらず。


 ドイツ出身の映画監督的な、ヨーロッパ的暗さも引きずりつつ、それなりにハリウッド仕立ての迫力ある映画に仕上がっているのだろう。


 迫力あると言えば、確かに迫力の点では文句の付けどころなし。


 ただ、明るい気分になれる映画でもないのでそのへんは注意が必要だ。