今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

団塊世代に複雑な思い


 さて、昨日はミシュラン紹介で一気に有名になり混み合うようになった東京の手軽な山登りスポット、高尾山に行ったことを語った。


 平日でも混んでいるということを聞いていたが、東京生まれの東京育ちで高尾山はよく行っていた私にとって、にわかには信じがたかったが、なるほど、平日でも十分に混んでいた。


 外国人の方もいたが、多くは、団塊世代と思しき60代程度の男性、女性たち。


 うーん・・・


 私も妻も、ようよう休みを取って、疲れた身体を引きずって、それでも夕方に紅葉の一瞥をと高尾山に来たところで、団塊と思しき方々は元気いっぱい下山してきていて、大きな声で集合をかけて電車に乗ったりして、まぁ、高尾山を我が物顔で歩いていたように感じられた。


 さて、今年のボーナスは、ずいぶん下がる人も多いようだ。


 この出来事一つとっても、今の団塊ジュニアたちはあまりいい目をみていない。


 にもかかわらず、団塊たちは、高尾山のハイキングを、そこのけ状態で闊歩しているのは・・・ちょっと複雑な思いだ。


 JALも、企業年金の支払いが過重な負担になってつぶれかけているという。


 国民年金(1階部分)、厚生年金(2階部分)の上に立つ企業年金は・・・主に大企業に勤めていた人が特権的にもらえる3階部分の年金であるわけだから、そう、3階部分までもらえる人は少ない。多くの人たちは2階部分まで。自営業者の方などは、1階部分だけだったりする。


 いわば企業年金の受給者たる団塊の重みに耐えかね、天下のJALさえつぶれんとしているわけだが・・・


 そんなことを考えるに・・・その団塊の方々が、平日に山をハイキングして、混雑を醸し出してさえいる状況は・・・お疲れ様、余生をゆっくり過ごしてくださいねという余裕に至れるほど恵まれていない団塊ジュニア世代の私にとっては、複雑な思いにとらわれざるを得ない。


 私たち団塊ジュニアたちは、なにか追い立てられてきた。受験戦争に、いい大学には入れとかね。で、それをクリアしたところで、かなりの人がボーナスさえ下がるし、賃金をカットされているところだって多いだろう。


 うーむ・・・