今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

シャツの出し方に悩むことだってある


 私は今でも妻から言われることがある。


 初めて会った時、緊張の顔合わせの時に、私がシャツをズボンの中に入れていたシャツインの状態だったことである。


 カジュアルな服装でのシャツインは、妻にとっては・・・ぶっちゃけた話、NGだったらしいのだ。


 妻は服装は服装として、とりあえずは中身も知ってみようかという寛容な気持ちでいてくれたから私は門前払いにならずに済んだわけで・・・今結婚できているわけだが・・・シャツインで門前払いだったら、これが最後の勝負かなぁと思っていた私としてはたいそうショックであったろう。そして、なぜシャツインじゃいけないのか真剣に悩んだことだろう。


 その後、妻の厳しい指導のもと、カジュアルルックではシャツを出すようにしたりしたのだが、どうにも収まりが悪い気がして、妻が油断すると中に入れてしまうので、今でも注意を受けることがある。そう、私はなんでもかんでもシャツは中に入れて30余年生きてきて、それ以外の概念が分からなくなっていたのだ。


 さて、今日はバンクーバー五輪スノーボードハーフパイプで服装の乱れ問題で話題になった国母選手が8位という結果が出た。決勝にも進み、世界で8位なら立派と思うのだが、服装の乱れ問題があった中では、メダルを取って世間を見返したかったのではないかなぁという思いもする。


 国母選手は、カナダ入国の際の空港で、日本選手団のジャケットを着ながら、シャツを出していたということで批判を浴び、謝罪会見を行ったことで、賛否両論入り乱れ話題になっているわけだが・・・


 私のように、シャツインで・・・「本当はその時点で えっ?って思ったのよ」ということを妻にカミングアウトされてしまってから・・・どうやってシャツを出すべきか悩んでいる私のような存在もあれば(今でもどの状況でシャツを出すべきかよくわからない・・・夏にはとりあえず出すかという感じくらいにしかわからない・・・でも、実際はオールシーズン入れていた方が心地よい)、国母選手のようにシャツを出してしまったばかりに話題になってしまう人もいる。なんか対称的とも言えなくもない気もする。


 私としては、今回の問題は・・・常々ここでも語ってきているが、世の中が世知辛くなってきていて生きづらい世の中だからこそ、なにか他人を批判したくなってしまうんだろうなぁという世情の問題と考えている。その後の会見含めて考えても、そこまで目くじら立てる問題には思えないのだが。


 ともあれ、私のようにシャツの出していないと注意される人間もいれば、シャツを出して批判される場合もある。いろいろな状況があるなぁということで。