今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

いつになったら旅行などできるのだろう 〜映画「ゼロの焦点」を見ながら思った〜

 映画「ゼロの焦点」を見た話を語った。録画しておいたので、この地震被害の番組ばかりで気疲れしてしまっているところで、ほっとしたという話を。

 映画「ゼロの焦点」・・・見始めたら、私が広末涼子さん好きなので、それで見ているんであろうと妻はすっかり"おかんむり"であった。

 しかしながら、私がこの映画を録画までしておいたのはそういう意味ではなかった。そう、松本清張さんのストーリーが好きだから。
 といっても、小説で読んだのは、学生時代、思い立って、「点と線」ゼロの焦点」を読んだことを記憶しているくらいで、数は読んでいないものの、その舞台を求めて、大学時代に金沢や博多に出かけたものだった。

急行「能登」の思い出 - 今日の一語り(はてな Ver.)

松本清張さんの迫力 - 今日の一語り(はてな Ver.)

 これらの過去の一語りでも、松本清張さんへの憧憬やそれに伴い舞台歩きをしたことも語っているわけで、妻にもそれらの話をして、映画を見ているのが決して広末涼子さん好きだけの問題ではないということを理解してもらえて、映画自体もとても面白かった次第で、妻も一緒に見てもらえたわけだが。

 それにしても、北陸の小京都、金沢には、「ゼロの焦点」の舞台を見たくて行った大学時代の旅行一回きりである。
 今はなき急行「能登」に乗り(映画でも主演の広末涼子さんらが急行列車に乗っていたからそれであろう)行ったいい思い出である。お金がなかったからカプセルホテルに泊まったが、年末に行ったから、兼六園は雪づりがしてあってきれいだった。近江町市場で数の子を買ってまた能登に乗って夜行で帰ったのもいい思い出だったし、きれいな街であった。ガイドブックに載っていたお店を求めて近江町市場の近くの寿司屋で食べたネギトロ丼がたとえようなく、今まで経験した中で最も美味しかったように感じたのを最近のことのように思い浮かべるに、とてもいい思いが重なっているのできっとまた来るだろうと思っていたものの・・・・十数年たってしまった。

 妻にもその思い出を話し、連れて行くよと、具体的に旅行のプラニングの俎上に載せたこともあったが・・・実現しないまま今になってしまった。

 かような大震災があったところで、正直、落ち着いたら旅をしたい。ただでさえ、家計の問題からも旅好きの私が旅を抑制気味にしてきていたから、旅への欲求は高まっている。

 いつになるのだろうか・・・妻を金沢に連れて行けるのは。今はそれどころではないが。
 夢と思いは金沢にあったりする。いつかは行きたい。