今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

無駄な時間を使うことの重要性

 ある目的に目がけて効率的に過ごそうという、ライフハック系の議論は受け入れられやすいし、それだけで著書が何冊も出ているくらいであろう。結構好んでそういうのを読むことは多い。

 しかして、無駄な時間を使うことの有用性というのはあまり語られない。

 私は、学生の頃は学生の本分としての学業にはかなり専念したと思う。でも、今、働いている時のように効率的に時間を使ったかというと、かなり学業以外のこと・・・ゲーセンに行ったり、思索にふけったりとか悩んだりとか・・・今よりも全然無駄な時間を使っていたと思う。

 今日は、言ってみれば無駄な時間を使ったのだが・・・久しぶりだったのだが。

 でもね、学生時代に無駄な時間を積み重ねたことによって、今があるように思えてならない。

 ある学業の特定分野に集中して資格なりを取ることが昨今は流行しているように思われる。会計士なり税理士なり。法科大学院に行って弁護士なり。薬剤師なんかも食いっぱぐれのない職業として人気のようだ。

 確かに、無駄な時間を過ごさず集中すればそういうのを取ることはできるかも知れないが、一般教養があまりない部分が出てくるのではないか。

 その意味で、無駄な時間というのは人間の面白みを増すのではないかと思う。

 今日の無駄な時間も、やはり必要だったのだと思うことにする。