今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

荒船風穴に行ってみた

 先日、世界遺産になった群馬県富岡市富岡製糸場に行った話を語ったが、世界遺産というと富岡製糸場ばかり取り上げられるが、それだけではない。蚕を育てる技術に関連して幾つかの場所が世界遺産として認定されているのだ。

 富岡製糸場に行きたしと先行して行って、実はそれだけではないのだということを知ったのがこの前。

 そこで、やり残しとしてとても行きたくなったのが、同じく群馬県下仁田町にある荒船風穴。

 風穴というのはとても涼しい風が出てきているところで、それが養蚕の何に関連するかと言うと、蚕の卵の孵化期を遅らせるため。冷蔵しておけば、孵化期がずれて、通常であれば年一回しか蚕が繭にならないが、その時期をずらして数回に分けることができる。それにより製糸場を通年動かすことができる。そのためには通年冷蔵できるところが必要であったという次第。

 そのために、非常に涼しい風穴というのが必要になりそれが下仁田町の山奥にあると言う次第。

 それがとても興味深く、行ってみました。

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 こういった場所です。山の上に冬は雪が降り積もる厳しい山奥、雪溶け水があるところにに風が吹き下ろし、岩の間を通ることにより涼しい風が出てくるという次第。

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 風穴の中は、8月でも2.5度、それが明治時代から変わらぬというのですからすごいのです。

 その外でも20度くらい。酷暑の首都圏に比べると天国のような涼しさではあります。

 非常に興味深かった次第ですが、なかなかに山奥、行くだけでも大変でしたが、一生に一度行けるか否かというくらいの希少さに思うと貴重な体験だったなぁと思う次第です。