今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

もてない男の心の語り というホームページを持っている

 私にとってのインターネットとは、生涯をかけて取り組んできたものと言える。

 

 高校時代の友人が、互いに大学生の頃ホームページを作ったよと見せてくれた時の衝撃。あの頃はデジカメも普及しておらず画像を出すのも難しかった。仮に画像があっても、個人で引ける電話線を通じたインターネットではアップロードするのに時間がかかるしね。大学などアカデミックな世界で専用線が引かれている場所がうらやましかった。平成の一桁代の時のことだ。

 

 ともあれ、文章を書くのが好きだった私は自分の書いた文章を世界に発信できるであろうインターネットに魅了され、文章の置き場たるホームページをどうやって持てるのかと非常に勉強し始めた。プロバイダーと契約したり、そのホームページスペースにファイルをFTPでアップロードしたりとかを独学で。ホームページの基礎であるHTMLも独学した。その甲斐あり自分のホームページを作り出すことができた。

 

 今でも持っている私のホームページは「もてない男の心の語り」、結婚して以降、「もてない男のその後の語り」と改名したが、URLは独自ドメインを取って次の通りだ。

 www.motenai.net

 

 独自ドメインまで取って振るったホームページだが、平成10年くらいから本格化させたこのホームページ、かなり、注目された。今で言えばバズったと言えよう。

 その過程は、このホームページの序文たる「はじめに」に語っている。

www.motenai.net

 色々な大手雑誌にも取り上げられたし、取材されたりもしたということを語っているのだが。

 メインコンテンツである「もてない男の心の語り」

www.motenai.net

 170編ものエッセイを掲載しているのだが、これが受けたのだ。平成10年、1998年頃は、まだ、写真も動画もない、こういうテキストコンテンツで注目がされたのだ。

 ここまで文章一本でバズることができたのは、このエッセイが、「もてない男」という当時としてはユニークなテーマを先駆けたということにほかなかろうし、もてない男的エッセイだけで保たせるのは困難を覚え、ウェブ日記を始めて、この「今日の一語り」になるのだが、今では何を食べた、何を釣った、そして人生の負けっぷりを愚痴るブログになってしまっているが、元はと言えば「もてない」の語り部のパイオニアだったのだよ。

  そんな若い頃自慢を始めると「昔はよー」と自慢を始めるうざいおじさんのようになるが、ま、ネットに証拠が残っているのは悪くない。

 

 コンプレックスを昇華しながら、文章を世に出したい欲求が相まって爆発していたんだろうね。ホームページにここまでの熱意を注げたのはなんかやっぱりインターネットに生涯をかけて取り組んだ証、ここの語りも毎日更新しているのもその証。

 

 その後、妻と出会うのだが、妻を紹介してくれた友人が、こんなのやっている奴だからと「もてない男の心の語り」を妻に紹介したようで、妻は私と会う前にそれを読んだようで・・・なにぶん、もてない~ってのは格好が付かないなぁと思いながらも、なんか、どうやら好評だったようで、文章からはどんなに立派な人かしらと思っていたらしい。

 ま、何がいいか分からないね。実際会ってみたら、ま、こんな感じで愚痴っぽい部分もあり、あなたは文章の方がよく見えるからって言われているけどね(^-^)

 

 インターネット文学をしていたんだろうな私は。そして、これからもこのブログ、ウェブ日記を通じてテキストを編んでいくのだろうと思う次第。 

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」