今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

テキスト庵という登録型テキスト報告サイトがあった

 さて、先日私にとってインターネットとは生涯をかけて取り組んできているものと語った。 

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 「もてない男の心の語り(現:もてない男のその後の語り)」の作成を通して、このウェブ日記に至ったのだが、どちらにしても自分の文章を世に出すことができるということが大きな動機付けだった。

 そう、テキストサイトを作り続けてきているのが私のライフワークとしてのインターネットとの関わり方となる(少しは動画を上げているが、どうも人気が出ず・・

Kazuyuki Otsu - YouTube よろしければ見てやってください(T-T))

 

 今であれば、動画であれば、YouTubeが勝手にプッシュしておすすめ動画を推してくれるし、画像であればインスタグラムとかがプッシュしてくれる。そう、更新したら適当に広めてくれる仕組みがその空間にあるのだ。インスタとかYouTubeとかだったらね。若者に人気な動画配信サービスのTikTokとかだってそうだろう。Googleとかでも使っているロボットのアルゴリズムで動画なりを拾ってくる仕組みだろう。

 

 テキストサイトは文章をインターネットの広大な空間に置くだけだから、単に置いておいたら見てもらえない、読んでもらえない。となると、自分のテキストサイトの更新を報告したくなる。ロボット型検索も20年前くらいはあまり発達していなかったので拾ってもらえる可能性も少ない。

 だから、自分で報告する登録型テキスト報告サイトがあったのだ。

 中でも私がとても傾倒していた報告サイトがある。

 「テキスト庵」というところだ。

 テキストサイト全盛期はいろいろなテキスト報告サイトがあったが、この「テキスト庵」が落ち着いた文章家が集いやすい感じだったと思う。

 

 というのはね、今でもYouTubeなどでもいたずらにサムネイルなり表題なりであおり文句で興味引いてアクセス数を稼ぐということが横行していると思うが、当時のテキストサイトでもそんなようなことが横行しており、登録型でなく自動更新情報収集型だったりすると、アクセス数を稼ぐための様々なことをして上位に来るということがあったりしたように思われる。

 

 しかして、「テキスト庵」に関しては自分で更新報告をするという登録型であったし、「段落文体」に限るというレギュレーションから、落ち着いた長文の文章を書く人が多く集まっていたと思う。私はかように長めの文章を書く人だったからそのレギュレーションは全然大丈夫だったのだが。でも、今で言うTwitterみたいな短文だったら段落文体には当たらないとされたんだろうなと思う。

 

 テキスト庵の中でもアクセス庵というアクセスを競うコンテンツもあったが、そこの上位に来る文章家達の文章は本当にうまいなぁと思うし、正直かなわないなぁと思う方々ばかり。たまーに、私の語りが上位に来たりすると本当にうれしかった思い出がある。

 

 テキストサイトも時代の流れと共にインターネットの主流から外れていき、テキスト報告サイトもどんどん減っていき、最後にはテキスト庵しか残らなかったのだが・・・

 

 私も長くテキスト庵に更新報告をして、まぁ、アクセス上位の名文家達にはまったく及びも付かないにしろ、たまには上位に食い込むこともあるテキスト作成者としてテキスト庵が生き甲斐になってきていたところで、テキスト庵10周年オフ会が開かれた。

 

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  とてもうれしかったことを語っている。Webのテキスト上でしか見ていなかった名文家達とオフで話せて、仲間になれたことを誇らしく思っていた。

 

 そのテキスト庵も2011年に終焉を迎える。テキストサイト自体の終焉とも思える感じだったが。とてもショックだった。

 

small-editor.hatenadiary.jp

  かように語っている。ショックだったのだ。

 閉鎖の過程に関しては・・・何かいろいろあったようだ。次のサイトがその終焉を調査しているので参照されたい。私としてはショックとしか思いようがないことであっただけだ。

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 さて、テキスト庵はなくなってしまった。それから10年は経つ。

 でも、私はかようにテキスト作成者として、テキストサイトとしてのウェブ日記を更新し続けている。

 テキスト庵の名文家のひとり、江草乗氏が、テキスト庵での報告者達のブログをはてなアンテナにしてくれている。

a.hatena.ne.jp

 ここに登録されているテキストサイトウェブ日記、ブログ達がかつてのテキスト庵での名文家達である。

 

 今じゃ、動画の時代だとか、ユーチューバーが小学生のなりたい職業上位になっただとか、インスタでバズったとか言ってもね、自分の文章一つで世界に打って出てテキスト一つで突き進んだテキストサイトの作成者達はすごいと思うんだよね。

 

 そして、私もテキストサイト作成者の端くれとして、文章主体に書き続けていくつもりだ。それはきっとそうする。遅れていると言われようともきっとね。

 

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」