今の世の中、修理するより買った方が安いですよと、新品に買い換えることが遷延していると思う。
製造メーカーもメンテナンス部門へそんなに力を入れていない様子が見受けられる。
修理の見積もりを取ってもこれなら新品を買っても同じだくらいな修理価格だったりするから結局買い直したりすることになる。
私が幼き頃、何かと壊れたりすると「買わなくっちゃね」と言っていたそうで、私の母は大層おかんむりだったのか、私が大きくなってからも、そう言っていたのだということを繰り返して言っていた。 育児のためのお金、教育のためのお金、家を建てるお金、今のように不況が遷延する以前ではあれど裕福な家ではなかったので、お金の心配は尽きなかったであろう。 とは言うものの、すぐに「買わなくっちゃね」と言うのだと記憶にない頃のことを言われても困ったのだったが。なんともしようがないではないか。
竿を自分で直す - 今日の一語り
こんな風に語っているが、まぁ、メーカーも新しい物を買わせた方が利潤が大きかろうということで、それこそ幼少期の私のように「(新品を)買わなくっちゃね」と言っているがごとくに思える。
そうなると、天邪鬼な私は、なら自分で直してやろうじゃないかと逆に奮い立ち、先の語りでは竿を自分で直したりしている。
さすがにその竿もぼろぼろになりすぎて、新しくしたのはつい先日のことだが。減価償却以上どころか等に減価償却期間を超えて使ったのは事実だろう。
さて、少し私の靴の話をしたい。
私の足は、どうもお金がかかる足で、安い靴だと足底筋膜炎のような感じで痛くなるので、セミオーダーの中敷きを作ってもらえるアシックスウォーキングでの靴に限っているのであるが、アシックスウォーキングのゴアテックス使用のシューズを愛用している。
ゴアテックスは、防水透湿素材の代表格で、これが入っていることで、水がかかっても靴の中が濡れない。
そう、私のライフワークたる釣りの時に必須なのがゴアテックス使用シューズ。
ファスナーがあって、脱ぎ着しよいようになっているのだが、そのファスナーがえらい硬くなった。動かないくらい。
このままじゃ使えないどころか、壊してしまいそう。
せっかく高い靴で、買ってさほど時間も経っていないのに・・・新しく買わねばならないのだろうか・・・。
原因として考えられるのは、どうしても海水すなわち潮をかぶったりするので、その塩気がファスナーに入って硬くなっているのでは。
でも、中途半端に水で拭いたりしても、動きがあまり良くならない。
そうなると、ファスナー自体硬いのか・・・。
調べてみると、ファスナーにシリコンスプレーをかけたりすると動きが良くなるらしい。シリコンスプレーは色々な用途の滑り剤として使われるよね。
実はシリコンスプレー的なものを持っていました。
先に海水に浸った釣り具も真水で洗うべしと語ったが、この靴も徹底的に真水で洗い、そしてこのKUREの多用途すべり剤を見つけ出してかけてみた。
いやいや、直りましたよ。ファスナーを直すなんて考えられなかったんだけど、最近は便利な時代、ネットで調べるとそういうヒントが出てきて、自分を褒めたいのは、すべり剤を持っていたこと。保管して思い出せたこと。
「(新品を)買わなくっちゃね」と言っていた私が、自分で直すことに執心し始めるとは。
まぁ、でも、今の物価高、こういう執心は長所かも知れぬと思うこととす。
今週のお題「最近洗ったもの」