今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

今年の箱根駅伝1区の学連選抜の選手に感激した次第

スポーツ鑑賞はほとんどしない私だが、正月の2日になると、箱根駅伝を好んでみるようになって久しい。

関東の生まれなので、まぁ、幼少時から親が見ていたということもあるのだろうが、親が見ていたプロ野球とかは見なくなって久しいから、この箱根駅伝を見ることには自分なりに動機付けがあるんだろう。

 

ともあれ、私は箱根駅伝は見るということだ。

 

その駅伝スタートの昨日、正月の2日。前日は元旦ということで年明けのお屠蘇というのかね、年明けだからとて酒を飲んだので、酒を飲むと眠りは浅くなるもので早起きしてしまう。

 

まぁ、7時前には目覚めてしまって、そうか、駅伝は8時スタートだなとか思いながら7時から放映されているテレビをかけたりしてスタートを待ってしまったりしてね(^-^)

 

年々、年明けの行事として、真摯さが増している気がする.箱根駅伝鑑賞。大晦日に紅白は絶対見るということも長年続けてきたが、結局、駅伝は見ている感じだ。福袋獲得戦に挑む時は2日の往路は放っておいたこともあるが、最近は福袋も密を回避するために事前予約とかだけだから、今回はスタートを待つという真摯さになった次第だ。

 

で、見てみたら、スタートまもなく、飛び出した選手がいた。学連選抜の選手だ。

 

駅伝が初めての方に説明すると、まぁ、駒澤大とか青山学院大とか強豪校は箱根に出られるわけだが、10人の力ある選手を集められない大学の中でも力ある選手が選ばれて選抜チームとして出るというチーム。オープン参加なので、チームとしては順位はつかず、個人記録は残るが・・・ということ。

ja.wikipedia.org

 

 ただね、この学連選抜の選手が飛び出たということに、すごく大きな感激を覚えた。

 私は、うだつの上がらぬ中年であり、言ってみればこれからの人生は消化試合のようなもので、端的に言えば人生の敗者だ。

 早稲田だ、中央だ、駒沢だ、青山学院だと強いチームならいい。どんどん、優勝を目指せばよい。しかし、学連選抜の選手は母校としては出られないから、学連選抜として箱根は走らせてあげよう。しかしいくら良い走りをしても個人記録は残れどチームとしては順位外ですよと最初から負けが確定しているチーム。この悲哀あふれる選手が飛び出した。

 

 うん、それでいい。

 

 せめても、最初くらいは目立った方がいい。

 

 人生の敗者の先輩として、すごく共感を覚えた。これぞ一矢を報いる美学よと。あっばれと。

 

 でも、学連選抜の選手は往々にして弱い。強豪校の選手にはごぼう抜きにされることも多く、チームとしても、順位外だから関係なくても、やはり遅いことがほとんどだ。今まで見てきたからね。

 

 だから、この選手も初めだけ目立っても、1区が終わる頃にはビリの方なんだろうなと思っていた。それでいい、初めから順位外ということで負けている学連選抜の意地を見せていい。あっぱれと思っていた。

 

 そしたら、それこそ1区の終盤までトップにいたんだよね。

 驚きだ。

 最後には強豪校の数人に抜かされて、結局3位だったけど、区間3位だよ。並み居る強豪校を抑えて、21チームの中で3位。堂々たるものではないか。

 

 これはもう敗者じゃないよね。ますますもって素晴らしいと思った次第。

 まぁ、チームとしてはオープン参加で順位外だからその意味では最初から決められてしまっている敗者は敗者なんだけど、見事な一矢の報いっぷり、人生の敗者で日々嘆いているうだつの上がらぬおじさんたる私から見たらすごく輝いていて感激した次第。

 

 箱根駅伝ってこういうドラマがあるから長年見続けていてもなんか・・・いいっていうか。

 

 本当によく頑張った。おめでとう。育英大の新田君!!お疲れ様。 

 

www.asahi.com

 

地元でも喜ばれているようである。

www.jomo-news.co.jp

なによりである。