さて、先述の覧丸焼きというお菓子が、農林61号という希少な小麦を使ったものと言うことでとても美味しかったのだが、嵐山町は農林61号という小麦を町をあげて推しているようで・・・
嵐山産の農林61号を使ったグルメを紹介してるほどだ。
たまたま、キャラクターに惹かれて、前述の嵐山焼きに農林61号が使われていることを知り興味を持ったのであるが・・・
農林61号は今やあまり作られなくなった小麦であることがまぼろしの小麦たる所以のようだが、調理するとなかなかに味わい深いものであるらしく、嵐山町では、その復刻プロジェクトが展開されていてそのおいしさを嵐山焼きで知ったため、興味がつのった。
復刻プロジェクトは味菜工房のめんこプロジェクトから始まったらしく、めんこ とは うどんのこと。なるほど、小麦の味がダイレクトに出るのはうどんだろう。
その味菜工房、土日しかやっていないようで、やっていた土曜日の朝一番に行ってきた。
もちろんうどんを頂くために。
私は冷やしたうどんが好きなので、肉汁めんこ。
この日は寒かったので、妻は肉かけめんこ。
かけうどんか、つけ汁の冷やしうどんかの違いだが、どちらもうまかった。
汁よりもうどん本体が味があるという、さすがの素材力をどちらも感じた。
お土産に、やはり味菜工房で作っている饅頭を買ってきた。
食べてみると、やはり中の粒餡より小麦の生地の味が立つ感じで不思議に美味しい。
うどんが、かなり美味しかったので、自宅用にも買ってきた。肉汁は買ってこなかったので、これをどう食べるか。目下考え中。
さて、農林61号、どんな小麦か。
戦中に佐賀県の農業試験場で開発され、戦後主流になったがもっと効率的に作れる小麦が普及すると生産量が激減して今や幻に近くなった品種であるそうだ。しかし、うどんやパンなどを作る人にはその独特の風味からいまだに人気が高いものらしく、埼玉県嵐山町は町をあげて復刻プロジェクトをしているという小麦。
いやいや、かなり面白い。農林61号目あてで嵐山町に行ったわけではないのだが、実際に足を運ぶと色々な発見がある。これが旅の醍醐味と言えよう