今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

ウェブ上に公開すると、論文もメンテが必要になるのだなぁ

 自分が研究したことを論文にして発表することで、初めて研究が形になるわけである。大学とかでは単純に知識を吸収するだけではなく、研究をして論文を作ることまで訓練されることが多くいわけだ。そうやって知識を作り出すことができるのは大学行こうかなぁと。

 

 私もいくつか論文を上梓したことはあるわけだが、論文も作り上げて発表までしても、昔の紙ベースだとそのまま死蔵されることも多かろう。

 

 インターネットが普及した今は、ネットに上げておくだけで、みんなに読んでもらえる可能性が生まれるのでとても良いわけだが、紙の論文は完成させてしかるべきところに提出すれば死蔵されるにしろ終わりなわけだが、ネットに上げる形で発表されている論文ではメンテナンスが必要になったりする。

 

 いやね、今じゃ知らない人も多かろうが、Adobe Flashという技術がホームページ作成で席巻していた時代があった。

ja.wikipedia.org

 動画や画像をHTML上でうまく扱えるので、普及していたのだ。

 私もFlashで図表のデータを作って論文をウェブ公開していたのであるが、数年前、セキュリティホールがあること等でこのAdobe Flashが使えなくなったら、それらの図表もウェブ上で見られなくなってしまって、論文の体をなさなくなってしまったのである。

 さほど読まれている論文でもないし、仕事も忙しかったので、数年放っておいたのだが、せっかくの論文、きちんと見られる状況にしておいた方がよいかなと重い腰を上げて祝日の今日、論文のメンテナンスをした。

 閲覧不可能なFlashの画像データの原データを探してきて、jpegなりpngなりの今のブラウザでも表示可能な画像データを作成して、論文のHTMLデータを修正して、画像データとHTMLデータをサーバーに転送するという感じだが、結構細かいメンテナンス作業で疲れたな。午前中一杯かかってしまったかな。

 

webnikki.org

 こちらの論文である。2004年のウェブ日記界の現状をまとめたものであり、本当に20年前のことになるわけだが、せっかく見られるようにしたのでよろしければご覧頂きたい。

 

 紙の論文であれば、見られることはないにしてもメンテは要らないが、見られる可能性が少しでもあるウェブ上では、技術の栄枯盛衰によりこういうメンテナンスも必要になるのだなと実感した次第。

 ウェブ上のメンテをするためにも印刷した論文と照合した方が作業が速いので、印刷したし、それを製本テープで形にしてみたりした。

 なんかやはり紙の方が落ち着くな(^-^)