今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

ドラマ「それからの日々」を見た

 テレビ朝日開局45周年特別企画ドラマスペシャル 「それからの日々〜山田太一が贈る家族愛の物語〜」を見た。

 テレビ朝日の特別企画ということで、期待してみたドラマであったが、期待通り、面白い。

 山田太一脚本ということで・・・・見応えのある追い込みがかかったドラマであった。
 追い込みがかかったという意味であるが・・・
 山田太一は「ふぞろいの林檎たち」を手がけて有名な脚本家であり、ふぞろいもなかなか人間というものを突き詰めて考えている、今風の軽さのないドラマであったが、その意味でこのドラマも追い込みがかかっていたと思ったのだ。

 リストラされて、無職として家でぼーっとしてるいわゆる「粗大ゴミ」亭主への妻の容赦ない追い込み場面などに象徴される。

 見ているこっちがかわいそうに思えてくるくらいだから・・・・すごい追い込みだ。そこまでしなくても・・・って思ってしまうくらいだが、それくらい追い込まないとドラマにメリハリがつかないことも事実だ。

 でも・・・ここまで家族とは、人間とはという突き詰めた描き方をすると、そのへんに関しては皮相的な浅い描写しかないトレンディドラマになれている若い世代には息苦しく感じるかもしれないことも事実だが。若い人は重いなぁって思っちゃうと思う。

 ある意味、このドラマはとても大人向けのドラマと言えるだろうし・・・僕はこれは好きだな。感動した。