今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

新年は果たしてめでたいのか?

2016年になった。世間的にはめでたいと言うのだろうか。
しかして、果たしてめでたいかどうかとすこし考えるとどうかな?無条件にめでたいめでたいと世間的風潮に合わせて思っているのは思考を放棄していることにならないだろうか。
この景気がよくなる気配はあまりないではないか。今年もがんばろうと思ったところで、頑張った分少しは見返りがあるのは、歴史的に見ても、右肩上がりであった高度経済成長期とかバブル期とかであって、今じゃ頑張ったって当たり前、がんばらなければいなくていいですよ、それならまだしも頑張ってもいても高齢だからいなくていいですよとか要らないからいないでくださいとかいうことになる理不尽な世の中である。
一年の区切りの新年、それはとりもなおさず、一年という時間の経過の明確な証であるから、今の世知辛き世情ではリストラへの着実な歩みとも言え、年をとるのはめでたいどころかいらないですよと言われることに直結するのでね。

新年はそのいらないですよへの一里塚であると考えれば、それはめでたいとは言えないのではないかなと思うのだ。