私はここ数年来釣り人である。まずは、釣り用語の話でもしようか。
釣り用語で、束釣りという用語がある。私は、字面から「たばつり」と読んでいたが、調べてみると「そくづり」と読むらしい。
ともあれ、束釣りとは100匹釣ること。束釣りをしたとかしたいとか聞くのは、ハゼ釣りにおいてが多い。
今は、束釣りできるほどハゼは釣れないことがほとんどだ。しかして、江戸時代などは江戸市中の川で金持ちは船からハゼを釣ってそのそばから天ぷらや刺身で食べるハゼ釣り船で遊んでいたとのことだから、うらやましい限りだ。船に乗るお金はないこともないけどそれは惜しんで、陸釣り専科の私としては船釣りもうらやましいが、ちょいと投げればバンバン釣れていた釣果自体もうらやましいところだ。
今は浚渫の影響かどうかは知らねど、ハゼがバンバン釣れる場所などは聞かない。束釣りしたよなんて話もとんと聞かない。
確かに、かつての江戸市中、墨田区とかそちらの方の川では小さいのが結構釣れるらしいが、コロナ禍の今、積極的に東京に足を運ぶ気になれぬ。
ということで、地元神奈川でなんとかハゼを釣っているところであるが・・・というのも、本来の私の専攻である海釣りが、コロナ禍による三密よけのレジャーとしての釣りの大ブームで、釣り場が大混雑して行けぬゆえ、これくらいの時期には釣れるハゼを川に釣りに行くという次第。川はそこまで釣れぬゆえ、そこまで混んでいないため。
前置きが長くなった。
さて、束釣りなどはできぬまでも、いろいろ情報を集めて投げ込むとハゼは釣れたりもする。よくて「つ抜け」すればいい方というくらいだが。ここでまた、釣り用語だが、「つ抜け」とは10匹以上釣ること。一つ二つと数えるのが九つ以上は「つ」で数えないから「つ抜け」。
ハゼを釣って内臓を抜いておくと、それなりに身がしっかりしているから冷蔵庫で結構日保ちする。釣ったのをためておいて、蒲焼きを作ってみた。
ハゼは刺身で食べたこともあるが、妻があまり好きではないのと、残念ながら神奈川の川もあまりきれいではないので、刺身はちょっとという気持ちにもなる。
天ぷらがいいという話もあるが、確かにうまいのだが、冷めてしまうと油がきつく感じられたりする。
そしたら、蒲焼きが良かろうと。
こちらの記事のレシピを参考にしてみた。
開いたハゼを皮を裏にして焼き始める。いつも皮の方からかどっちか忘れるのだが、皮の方がよいらしい。油は多めだが、多すぎた。揚げ焼きにしようとすると油を多くしたがってしまうのだが、多すぎると食べるときつらくなる。
適当にひっくり返す。いい感じ。この時点で油が多すぎたので、ペーパータオルに吸わせたりする。
レシピでは鰻の蒲焼きのタレとなっているが、なかったので、自分で調合。
他のレシピを参考に。醤油2、みりん2、料理酒1、砂糖1の比率で混ぜておく。
焦げないように絡めて完成。ご飯の上に載せたらハゼの蒲焼き丼。
これはうまいよ。これからの時期には落ちハゼで大きめなのが釣れるし、これらも大体大きめなんだけれども、うまかったよ。