今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

良き妻徒然

 昨日あたりからコンビニで山崎、白州のミニボトルが手に入るともっぱらの噂だ。

 ローソンやファミマで手に入るようなので朝から買って行っちゃおうかしら、ウヒウヒと思って、少し早く家を出てコンビニを回るもないのだ。悔しい。

 

 さてウイスキー業界の情勢を説明しておく。ウイスキーと言うと発祥はイギリスである。スコッチなどはスコットランド地方のウイスキーだからスコッチ。

 世界の5大ウイスキーはスコッチ、アイリッシュアメリカン、カナディアン、ジャパニーズの各ウイスキーである。

 ジャパニーズは、マッサンこと竹鶴正孝がスコットランドに留学して持ち込んで成長したウイスキーで、スコッチに学ぶも、独自の成長を遂げて、5大ウイスキーになったものだ。マッサンはスコットランドの気候に似た北海道は余市に蒸溜所を構えたりしたんだよね、今でもニッカの蒸溜所としてある。スコットランド帰りのマッサンを自社の蒸溜所長として迎えた寿屋は後のサントリー。山崎と白州はサントリーの持つ二大蒸溜所の名である。その名を冠したシングルモルトウイスキーが山崎と白州であり、ジャパニーズウイスキーの雄と言えるものである。

 

 最近のウイスキー人気で、ことにジャパニーズウイスキーが人気が出て中国人等に買い占められたようで今じゃ、山崎と白州などはお目にかかれなくなった。

 というのもウイスキーは蒸留してすぐに飲めるわけではなく、貯蔵して熟成させる期間が必要だ。大体12年ものとかが高級とされよう。昔は山崎12年とか白州12年とかは普通に買えたものだが、今ではないか、あっても非常にプレミアのついた価格で売られている程度だ。

 最近は人生に倦んで、酒でも飲もうかと思っても、私の酒においての専攻科目たるジャパニーズウイスキー、それが入手困難とはね。だからアイラモルトとかスコッチに走っていたわけなんだけどね。

 それはそれで勉強にはなっているが、山崎も白州も余市も渡り歩いてのんだ思い出があるジャパニーズウイスキーもたまには飲みたい。

 コンビニでノンエイジものとは言え、山崎、白州が定価出回っているとなれば買いたいよね。

 

 朝見て回ってなかったが、通り道ではなかったので行けなかったコンビニがあった。ここはあるんじゃないか、以前見かけたことはあったぞという場所。

 昼休みに妻と電話で話していて、あそこにあるかなぁとひとりごちる。

 だいぶん、妻には立ててもらって威張らせてもらっているけど『おい、酒買ってこい』は言えないなぁとか思っていた。それは流石に、と自己規制していたところ、妻が勘良く、買ってこいってことね?と。

 行ってあるかどうかもわからぬのに行かせるのも躊躇われ、もしよければとお願い。

 

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 果たして、白州をゲットできたそうです。私が思っていたコンビニで。

 グッジョブでしょう。

 うらぶれた夫にせめてもの慰みにと酒を買ってくる妻。これを良き妻と言わんして何を言おう。

 

 『おい、酒買ってこい』で買ってくる妻がいたとしたらなんかDV受けている妻みたいだ。

 でもうらぶれた夫のためにせめても買ってくる労をとってくれた妻は良き妻だ。私が残業帰りに寄ったらもう売り切れていたから妻の素早い出足が功を奏したわけだ。