和同開珎。わどうかいほう と読んだり、わどうかいちん と読んだりする。
日本最初の通貨。
私がこれを知ったのは、中学受験用の塾の社会科の授業でだったろうか。
日本史の基礎の基礎、イロハのイであろう。
和同開珎は当然のごとく知ってはいたが、それがどこで鋳造されていたかは意外に知られていないのかも知れない。
というか、私も知ったのは本当に近年になってからである。
近年と言っても10年以上前であろうか。
秩父でわらじカツを食べたんだ。2011年のことだから12年近くも前だろう。そこで雅紀屋という蕎麦屋で食べたんだが、そこに置いてあったのが「和同開珎物語」という本。
これを読んで、あぁ、秩父のあたりで和同開珎の銅を掘って鋳造していたんだと思ったりしてね。妻がこの本に興味を持って読み始めて私も読んだりして昼食の間では読み切れなかったので、その後図書館で借りたりしてね。
ということで、和同開珎が秩父のあたりで作られていたと言うことは知ってはいた。
爾来十年以上、今回秩父を旅した時に、和同開珎のゆかりの地がこの辺だったことを思い出し、行ってみた。
和同開珎の材料になる胴を露天掘りしていた跡とかがあるんだ。
なかなかに迫力がある。赤茶けた石は胴を含んでいるんだろうか。
なんかいい感じのモニュメントがあり記念撮影。
小学校の頃覚えた和同開珎、それから長年を経て、ここになんか完結を見た気がする。和同開珎に関して。