神奈川住まいの私にとって、運良く富士山が見える時も、東からの富士山だから、西からの富士山は貴重だ。
きれいだなぁ。かようにきれいな冠雪の富士山を間近に見たのはなかなか私の人生の中でも多くはないだろう。そもそも、富士山はなかなか見えない。
以前私はかように語っている。
田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ 百人一首の一句であるが、私が百人一首のカルタ取りで一番得意としていた歌であった。
ふじのくに田子の浦みなと公園にて田子の浦を見る - 今日の一語り
万葉集に収められている歌であり、田子の浦から冠雪の富士を歌った歌であるが、なるほど、田子の浦のある富士市から見る富士山はやはり見事だ。歌にしたくなるのも分かる感じだ。
1300年位前に歌われるくらいだから、その頃からこの富士山はこのような美しさだったのかなと思うと感慨深い。
そして、田子の浦に私が行った時に富士山自体が雲に隠れてしまっていたゆえ、今回見られたのは本当に良かった。
(田子の浦に行ったときの富士山方面の写真)