今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

壁に向かって食え

私が小さい頃はおにぎりは母親が作って持たせてくれるもので決して買うものじゃなかった。

昭和47年生まれの私にとってはそういう意識だ。

幼少時に駄菓子屋はあってもコンビニはない時代。育った地にコンビニが来た時には珍しがって行ったりしたものだ。

その後コンビニでおにぎりが売られ始め、パリパリの海苔を後付けで付けて食べる包装のおにぎりが大好きで美味しくて感激したものだ。

 

その後独り立ちして、母のおにぎりにお目にかかることは無くなったが、やはり、仕事後にお腹が減ったと買いたくなるのはおにぎりだ。米が好きなんだよね。

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こんな感じ。ただ、夜遅くお腹が減ってどうしようもなくおにぎりに齧り付いていたら、急に現れた歩行者がノーマスクでゴホッと咳をして去って行ったことがある。駅のホームで出会い頭で避けようがない。コロナ禍もあってウイルス感染には

握りしめたおにぎりがだいぶ残っていたが、咳の飛沫を浴びたであろうおにぎりを食べる気になれず、悔しくてどうしようと妻に電話したんだけどね。同情してくれた上で大丈夫だよ食べちゃいなよと言ってくれたが食べる気になれず、泣く泣く、文字通りその通り、泣く泣く食べなで持ち帰り家で捨てた。

そんなことなら壁に向かって食べるくらいじゃなきゃダメじゃない、妻は言った。

まさかそんなことまでしないでしょう?と言う意味だったかもしれんが、なるほどと思った。

漫画で出てくる狙撃手、ゴルゴ13は壁を背にして立って後ろを取られないようにしていた気がするが、食べるんだったら壁に向かって食えと。なるほど。

 

なるべく外でおにぎりは食べないようにしているが、どうしても時は壁に向かって立って食べている。

壁に向かって立っている人がいたら通常はやべーやつなんだが、マスクをしないで傍若無人に咳をするやべー人に対抗するにはこちらもやべー感じにならざるを得ないということかなぁ。

 

そんな感じ。

 

ちなみに妻はたまにおにぎりを握ってくれる。二人で外に出かけて食べるおにぎりなんだが、これは結構美味い。それは壁に向かっては食べない、妻を見ながら食べる。