私は雪印コーヒーがとても好きである。それこそ子どもの頃からである。
この類の甘いコーヒー飲料は、カフェオレと称してみたりなんだり、各社からいろいろ出ているが、やっぱりこれが一番うまいと思うのだ。普段は150円程度するのが、たまに安売りで100円切ったりしていると必ず買ってしまうものなのだ。
でも、今、雪印ってあるのか?と思った。今はあのお菓子の不二家が牛乳や卵など期限切れの原料使用の不祥事で揺れているが、雪印も製品管理の不備で食中毒を起こした不祥事から、解体に追い込まれていたのを覚えているからだ。
調べてみると、バター、マーガリン、チーズなどの乳食品事業は雪印乳業で存続しているとのこと。確かにパン作りで使うバターは雪印のものを使っている。
でも、私の記憶通り、牛乳・乳飲料・ヨーグルトといった市乳事業は事業統合により日本ミルクコミュニティ(ブランド名 メグミルク)になったとのこと。全農・全酪連と統合した形だ。
この雪印コーヒーも、製造者を見てみると、日本ミルクコミュニティとのこと。要は商品名だけ雪印が残ったという話らしい。
なるほど、私は小さい頃、家で農協牛乳をよく飲んでいたが、それらとくっついてしまってメグミルクになったというわけか。
不祥事は不祥事としてあろうが、私はなんか・・・雪印好きだ。
北海道で住んでいた時、でっかい雪印の工場を見るとなんかすげーなぁ、やっぱ北海道だなぁと畏敬の念を持ったものだし、札幌を案内する時はできるだけ雪印パーラーに連れて行って美味しいアイスを食べてもらうようにした。また、かのジャンプの原田選手が雪印なのだと聞いて、それだけで好感が湧いた。
実は、オレンジ色の包装の農協牛乳ばかりを飲んでいた子どもの頃も、白と青の雪印牛乳はなんか格好いいなぁと思っていたのだ。北海道に行った時、ちょうど90年代後半だったけれども、メイドイン北海道企業としての雪印がなんとなく誇らしかったのだ。
まぁ、その思いは今でも変わらないのかもしれない。だから、この雪印を冠したコーヒーがより美味しく感じられるのかもしれない。まぁ、甘みが強いお子様な感じが未だに好きだというのも、まぁ、子どもっぽいとも言えるかもしれないが。
まぁ、この雪印コーヒーがある時、家で一杯飲むのがひとつ至福の時だと言うのも過言ではない。
だから、雪印の不祥事を聞いて、とても残念に思ったし・・・その後、雪印牛乳がなくなるのが寂しかったわけで。
私みたいな雪印ファンって結構いたんだと思う。
今回の不二家の件についても、それを残念に思うファンもきっといると思う。
だから、不二家もイメージ回復にがんばって欲しいと思うのだ。
雪印にしても、不二家にしても、大企業としてのおごりが招いた不祥事なのだろう。
でも、それだけメジャーなればこそ、ファンもきっといる。だから、そのファンのためになにができるか、そこが問題だろう。