今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

30半ばを超えての初体験的ワクワク


 私は本当に好き嫌いなく雑食性とも言うべきか、ほとんどのものをバリバリ食べる。大食漢なのは言わずと知られたことであろう。


 でもね、ひとつだけ、生卵ってものが苦手だったりするんだよね。


 でも、自分でケーキを焼いてしまうくらいで卵は必須のアイテムとも言えるわけで、卵を三つ割って、泡立て器で泡たててスポンジを作る過程だっていやいややっているわけではない。卵焼きだって別に全然食べるし、茶碗蒸しだってOK。


 でもね・・・どうも生っぽい卵は昔から好きじゃなくてね。例えば目玉焼きも片面しか焼いていないものはあまり食べたくなくて、英語で言えば、sunny-side up だね・・・・わざわざ両面に焼いてもらったりしていたくらい。要は生っぽい卵がいやみたいでね。


 みなさんも子どもの頃は卵かけご飯なんてたくさん食べたかも知れないのだけれども、私はほとんど食べた思い出が無い。無理して食べなさいと言われるものでもないしね。そして、すき焼きの時も生卵を使ったことも近年までなかったわけで。


 妻もそのへんはよくわかっていて、僕のためには目玉焼きを両面焼きにしてくれるし、生っぽい卵料理は避けてくれていた。間違ってもとろとろオムライスとか出てこない。


 ただ、最近は、妻の実家ですき焼きをいただいたりするときに生卵が皆に配られたりするわけで、無下に断るのも忍びずとあまり食べ慣れないが生卵を使ってみたりする機会が出てきている。


 するとあまり悪くない・・・そこまで好きじゃないけど・・・みたいな感じになってきていたんだけれども・・・


 この前、健康のためにと一番健康的そうな定食を頼んだら、焼き魚と海苔と納豆と生卵が主の定食だったんだよね。こうなると、ただでさえ少ないおかずであるのに生卵を残しては、とてもお腹になるものではない。ということで生卵を卵かけごはんにして食べてみたんだよね。


 ちょっと生な卵から逃げようのないシチュエーションに陥ったわけだけど、ま、それもひとつの経験か・・・30半ばを超えていつ以来かも定かに憶えていない生卵ご飯だったりするわけですよ。


 したら、意外にいけた。はじめはね・・・長年の習慣からか、あまり美味しくない気がしたけど、そういう先入観を取っ払うと悪くない。


 それ以来、ちょっとその新鮮な感覚に取り込まれたみたいでね。結構頻繁に生卵ご飯を食べているわけでね。


生卵


 自分で割っちゃったりして・・・


 


お醤油を混ぜた生卵


 お醤油を混ぜてかき混ぜたりして・・・


 ご飯にかけて食べるわけですよ。


 30半ばを超えて、初体験的な新鮮さでね・・・いやー、この年になるといろいろわかった気になって新鮮味がないものですが、長年の食わず嫌いをしてきたおかげで、卵割ってお醤油でまぜるだけでワクワクできるのでね。


 妻は子どもの頃よく食べたわぁとあきれ顔だったりするけれども、ま、それは人それぞれの楽しみってわけで。


 結構安上がりなワクワク感を楽しんでいる今日この頃だったりするわけで。