オリオンビールのうまさに目覚めた沖縄の夜

　さて、初日は夕刻も夕刻に沖縄上陸。そして、恩納村の方という結構遠くまで行ったので、那覇市内に取ったホテルに戻ったら夜も夜、21時頃になっていた次第である。
　せっかくの沖縄の初日の夜である。少し呑みたいねという思いがあった。
　恩納村で遅い昼食ならぬ夕食の時間、19時過ぎくらいにムール貝などを食べてしまったので、お腹はそこまで空いていない。しかして、せっかくの沖縄ナイトゆえどこかで沖縄らしいものをつまみに呑みたいという事情。
　結構難しいところである。那覇市内にホテルは取ったが、いわゆる繁華街からは少し遠い場所であったので、繁華街までどうやって移動しようという問題もある上に、あまり沖縄の予習が足りていないのだから。
　そう言えば、私がよくテレビで見ている　吉田類の酒場放浪記　BS-TBS　という番組で、沖縄の飲み屋さんもやっていたなぁと調べてみて、那覇市内を走る　ゆいレール　というモノレールの安里駅近くのおでん東大というお店が21時30分開店という夜遅くからやっているようであったので、そこに行こうとしてみた。ゆいレールの最寄りの駅まではホテルから歩いてもなんとか行ける範囲だなと歩いて行ってみて、ゆいレールに初めて乗ってみた。
　運行間隔は少し待てば次のが来る首都圏の感覚ではちょっと待つなぁという間隔に感じたが、モノレールというのは都市型交通としてはなかなかいいなと思いながら夜でも上からの夜景の眺めを楽しめた。一駅間隔は短めに感じて、まぁ、首都圏で言えば、ゆりかもめに乗っている感覚であろうか。すぐに安里の駅に着いた。ゆいレールと言えば、切符を買って乗ったのだが、切符は自動改札機に差し込むのではなく、QRコードを赤外線のセンサーにかざして入る方式で首都圏では見ない方式でびっくりしてみたが。Suicaとかは使えそうになかったのがやはり本州から離れた島なのだなぁと感じつつ。
　それでも一昔前はゆいレールはなかったようなので、これができたことで大分便利になったのだろうなぁというのは想像に難くなく、また、乗降客を見ても生活にがっちり使われているのだなということはよく分かった。
　安里の駅を降りると、栄町という繁華街だったが、かなりの繁華街で夜遅くまで賑わっていそうなところであった。おでん東大というお店はすぐに見つかったが、着いたのが開店からそんなに経っていない時だと思ったが、満席とのこと。
　これはどうしようと・・・再検討。口コミサイトを見て、近そうなお店を見て・・・うりずん　というお店に。
　ここがとてもよかった。
　前述のように、そんなにお腹は空いていないので、沖縄らしいものをつまみに一杯という要望にずばり応えてくれるお店だったから。

　やはりとても暖かいこともあり、のども渇いていたのだろう。沖縄らしいさっぱりしたものとやはり沖縄のビールということでオリオンビールをということで頼んだ次第。

　これは外せないでしょうと、オリオンビールの生を呑む。いやー、これがうまい。品書きに沖縄には沖縄のビールがあるという旨が書いてあったが、なるほど、そうかもしれない。
　関東で沖縄料理の店があり入ってオリオンビールを飲むこともあるし、沖縄のアンテナショップでオリオンビールを買って飲んだことがあったが、そこまで美味しく感じたことはなかった。というのも、なんか味が薄く感じたのだ。重厚なホップの味を売りにするビールが多い中、薄めという感じかな。
　しかし、羽田から飛行機で移動してきて、それから恩納村に行ったりして、１日動いた身と、沖縄の暖かさの中で渇いたのどには、重厚な味よりもオリオンビールがよく似合う。そして、ずばり自分の今の感覚にストライクであったのである。
　とてもとても美味しく感じて、オリオンビールの生を二杯ジョッキで呑んでしまった。店員さんも生もうひとつですねという答え方だったので、沖縄だと生と言えばオリオンなんだなぁと興味深かった（関東だと、うちはキリン一番搾りですがいいですか？とか生はアサヒスーパードライですが？とかの流れになろうが）。