先日、猫に絡めて元来動物は苦手だと語った。犬に追い回された幼少時の記憶ゆえだが、猫は妻が好きなので釣り場の猫に餌を与えて眺めるのもいいなという語り。
ただ同じ動物と言っても、魚類は比較的嫌いじゃなかった。動物というより食べ物という観点だったからかも知れないね。
とまれここ数年の私の生きがいである釣りでは生きている魚が上がってくる。否応なく魚類という動物と遭遇するわけだ。
苦手だなんだ言っているわけにはいかず触っているが(ただし、毒魚は除く。アイゴとかゴンズイとか、キタマクラとか平気でサビキで簡単に釣れてしまうものにも触ると強い毒で痛かったりするものがあるので注意)、食べ物だという感覚からはサッと締めたりして(締めるとは、殺すこと、狩りとしての釣りには必要なこと、締めて冷やさないと鮮度が落ちるゆえ)、持ち帰っている。
私にとっての釣りは狩りであるから、そうなるわけだが、なんか愛嬌のある魚だなと思う事もあり、愛玩動物的な視点を持つことがある。
釣りで一番嫌われる魚としてはフグがある。代表的毒魚で食べられない割にはハリス(針についている細い糸)を噛み切ってくるし、仕掛けを台無しにして、釣れても食べられないのだから。
ただフグが釣れてプクっと膨れるとなんかかわいい。
妻もそんなことを言っていた。
最近、冬の時期はハゼ釣りをすることが多いが、釣れてきたハゼを見てかわいいと思うことがある。
直近で釣ったハゼなんだがなんか愛らしい表情にも見えませんか?
妻も愛らしいと思うことがあるようで、ただハゼは食べるために釣っているので、私が捌くのだが、妻は決して見ようとしない。頭を落とすところとかは見たくないとのこと。
まぁ私は釣った責任からきちんと食べるまで料理もするが、ハゼの愛嬌さは認めるところだ。
かの さかなクン もハゼから魚類研究に入ったと自叙伝で語っていたと思う。
この真冬に、あまり釣れなくなったものの1時間半で3匹は釣れてくれた大きい落ちハゼ。釣れてくれる可愛さもあり、見た目の可愛らしさもあると思う次第。