今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

まぁ、ネットだけじゃないけど、ネットも悪くない

 「インターネットはからっぽの洞窟」(クリフォード・ストール)を読んでいる。
 まぁ・・・結構、面白いというか・・・分からないではないよと。IT万能が叫ばれる社会への警鐘とでも言おうか。まぁ、ネット大好きな私にとって、ネットの限界を指摘されるのはやや耳に痛いが、なるほど限界はあろうなと日々の実感として感じはしている。ネットニュースをいくら読んでも、何かの考察が広がるわけではないが、紙の新聞を読む限りはそこに考察が広がる・・・まぁ、紙で育った世代故かもしれないが・・まぁ、ネットが万能じゃないだろう。

 そういえば、毎日毎日淡々とこのように・・・いわば日記を書き続けているわけだね・・・今日の一語りという形で。
 それも、からっぽなのだろうか?なんら意味はないのだろうか?
 こういう本を読んでいるとそんな風にも考えてしまうのだが、必ずしもそういうわけではないんだと思えることが今日あった。

 彼女と・・・そういえばあの時私たちはなにをしていたんだっけ・・とか語っていたら、記憶というものは結構いい加減なもので正確な日付などは忘れてしまっているものだ。下手するとイベントの順番もごっちゃになっていたりして二人で言うことがそれぞれ違ったりもする。

 その時、役に立ったのがこの一語り集。
 あの時、僕の家に初めて来たんだよねーとか・・・いろいろ思い出が湧き上がった。

 そう、インターネットという手段を通じて公開日記にできなければ僕は書かなかっただろう。毎日なんて欠けるものじゃない・・・書かなければこのように備忘録として機能する書き物は残らなかっただろう。

 要するに、インターネットという、個人の力でブロードキャストできるメディアがあってこそモチベーションが維持できたし、ゆえに、この数年間にわたる備忘録が成立しているわけだ。

 悪くないじゃないか。