映画「地下鉄(メトロ)に乗って 」(- goo 映画参照)を借りて見たんだ。
なかなかに面白かったし、役者の演技もうまかったわけで。
エンディングが見えない展開はよかった。よく映画だと、どうせ主人公は死んでしまうんだとかいうように結末が見えていることがあるし、となると、予定調和的な結末に行き着くまでにただ漫然とストーリーを追っているだけという鑑賞だと時間返せという気分にもなるわけだが、そのへんはストーリー展開が見えなかったことで回避されている。
また、私は東京生まれの東京育ちであり、あの縦横無尽の地下鉄路線を駆使して生きてきたこともあるので、非常に懐かしかった。
以前、通った風景が出てきたりして、あ、ここは・・・とか分かったりするとうれしいような感じ。以前「鉄」(鉄道ファン)だった私のツボをつくような話。
ストーリーも飽きない展開だし、情緒があるなぁと思って見ていたら、エンディングで浅田次郎さん原作と聞いて納得。
しかも、半自伝的小説というからちょっと驚き。
(以下ネタばれ)
基本的にはオススメなんだけど、ストーリー的にひとつだけ解せない点が・・・
なんで、岡本綾さんが消滅することを選んだのかが腑に落ちず。
生きていけばいいのに・・・と思わずにはいられない思いがあった次第で。
まぁ、架空ストーリー的にはその方が盛り上がるわけだが、現実に迫った話なので、そのへんは生きていて欲しかったという思いがちょっと。