妻は生活を豊かにせんと、いろいろなレシピを見て美味そうだと思ったら作ってくれる。
残業が多いが、家でご飯を食べるので、職場を出たらすぐに妻に電話し今日のご飯は何?と聞いたりする。
電話では今日は何?と聞くや とりたまご とか言われて、はぁ?となったのだが、出てきたのがこれ。
正確には鶏と卵の醤油煮というものらしい。卵はさほど好きじゃないが、鶏のもも肉は好きだし、味玉になっていて卵も美味しいし、何より手間のかかる料理とのことで、ありがとう妻よというところだが、この料理の本領発揮は翌日かもしれぬ。
弁当でこれだけ肉肉しければご馳走だよね。飯に大根の葉が混ぜてあるから野菜皆無ではないが、中年メタボな私への甘やかしがあって嬉しい。
さて、独身時代、北海道で単身暮らしていたときに、見栄を張って自分で弁当を作って行ったことがある。
温かい職場で大いに冷やかしてもらったのだが、まぁ、自分で作ったとは言わずとぼけていたら、こんな茶色い弁当を作る女は嫌だなって先輩に言われたりしてもっともだったんだよね、それこそ肉のみみたいな弁当だったから、まぁ、私のハッタリはすぐにバレたってことで。でもいい思い出だなぁ。
あれから四半世紀くらい経って、どうも冴えない人生だけど、飯は自分でもうまく作れるようになったよ。ほら、魚捌いたりさ。