今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

卒業論文を自分で理解し直す

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 ちょうど10年前、僕はこの卒業論文に苦闘していた。本当に書ききれないんじゃないか・・・すぐに自信を失い、それでもひいひい言いながらも、今思えばそんなに追いつめられなくてもよかったんじゃないかと思うが、当時は必死だった。数ヶ月、死ぬ気になって仕上げたものであるからそれへの思い入れも強いし、この論文を仕上げることにそこまで必死になったのは、自分の学生生活の集大成として恥じぬものを作りたいという自分の誇りからのプレッシャーだったように思う。

 それだけ打ち込んだ卒論であるが・・・まぁ、今では研究室の片隅で埋もれているのであろう・・・埋もれているのであればいいのだが、目につくところにはすでに置かれていなかったりもするだろう。さびしいことである。だって・・・僕が研究室にいた頃も、1〜2年前の卒論は目についてもそれ以上前のものになると引っ張り出すのが大変で、大して探さなかったくらいだもの。

 まぁ、そんなわけで、自分で一冊持っている論文・・・ワープロ専用機で打ったものであるが・・・パソコンに移行しようと密かにここ何年か画策してきた。
 その方が、例えば、ウェブに公開するのもやりやすいし・・もうちょっと体裁のよい図表も作れようと思ったからだ。そしてアーカイブとしての保存も、今や存在しないワープロ専用機のフォーマットで取っておくよりもずっといいだろうというわけで。

 しかし、全然手についてこなかった。結局、自己満足にしかならないことであるから・・・。

 でもね・・・こうやって卒業して10年間なんだかんだと生きてきた。いろいろな仕事をした。でね・・・結局オレってなんなの?って思ったら・・・
 結局、「もてない男」としての側面がもっとも強く出てしまっているしね・・・ここの読者さんたちにとっての私認識としては「もてない男」としてが一番多いんじゃないかな。

 それって・・うーん。全然意図していないところだったんだけど・・・(^-^)それはそれでよしとしても、自分の足跡として、あんなにうなってまで仕上げた卒論、自分のいろいろなものを犠牲にして学問してきた集大成たる卒論を、保管してくれているのかいないのかよく分からないというのではねぇ。

 ということで、先週末くらいからちょっとずつ読んでみて、作業工程の段取りを考えたりしているんだけど、自分で書いたものながら、今になると理解できなかったりしてね。どうしてこういう計算結果が出てきているんだぁ、みたいな。
 だからね・・・今日も、どうしたらこういう結果が出るのかとかいろいろ考え直していたりしたのよ。
 実際、図書館の返却期限だったから、図書館で参考文献借りてきたりして。

 苦闘の結果・・どうやら、理解し直せました(^-^)先週から二週間かけて・・・。計算結果も・・・なるほど、もう一回計算し直せました。

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 本日の苦闘の結果。

 なんの迷いもなくアカデミックな知識の涵養に努めていられた学生時代は・・よかったね、と今は思う。その当時はすごくつらかったんだけど・・・。
 だから、せめても・・そう、そのうちまとまったら、この卒論、どっかウェブの片隅に置いておこうかな。自分の、足跡として。

 思い出に浸るのはこれでおしまい、さ、また、明日から、仕事や。