今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

人生のやり残し、「国稀 北海 鬼ころし」を飲んでしまおう

 いやいや、人生でやり残してしまったということは結構あるもので、後で思い出すとあの時やっておけばということは数限りないものだ。

 私の人生を振り返るに、北海道は札幌にいた時に、リアルタイムにテレビ番組「水曜どうでしょう」にはまっていき、今や全国区の人気を誇る番組に成長したのをいとおしく見ることができるのは、やるべきことをやっていたことになるわけだが、一時期全国区的なブーム人気になったスープカレーが札幌発祥だと言うことに気づかず漫然と過ごしてしまって関東に戻ってきてからそれに気づいたのはやり残しであったりする。

 それもくやしいので、数年前に妻と札幌を旅した時にスープカレーを食したことは思い出として残っている。
 カリー・ディ・サヴォイという店であったが。

 これでやり残しをつぶしたかと思いきや、この旅でもう一つのやり残しを作ってしまったのだ。

 お酒の大好きな知人のブログから、国稀というお酒がなかなかによいということを知ったわけだ。北海道は増毛というところ。日本海側の北の方と言えばいいだろうか、そこに日本最北の酒造があるとことでそこで造っている日本酒が国稀というものであるとのこと。
 私自身はお酒の中では日本酒は得意ではないのだが、そこまで聞くと飲みたくなっていたのであるし、実際、その札幌への旅でも国稀を一杯やったのだが、お土産に買うかどうかで躊躇した。
 重い思いをして持って帰るよりも、関東でも買う場所があるんじゃないか、もしあったらそっちで継続的に買っていった方がいいじゃないかという思い。
 関東でも買う場所が見つかるだろうと考え、買わずに帰ってきたのだがそれがやり残しの始まり。

 国稀を置いている酒屋が近所では見つからなかったのだ。

 北海道の物産館である、北海道どさん子プラザにはあるという情報があったが、東京は有楽町まで行かねばならずなかなか都心に行く用事もなかったので、やり残しがやり残しとして残ってしまったのだ。

 まぁ、そんなことで数年を経過していたわけだが・・・どいうやら、有楽町の北海道どさん子プラザにはあるということが分かったので、やはり、最近欲しくなってきた北海道限定販売の「やきそば弁当」というインスタント焼きそばを購入しがてら、ちょっと前に北海道どさん子プラザに行ってきて、案の定あった国稀を購入した次第。

 買ったのは「国稀 北海 鬼ころし」というもの。国稀の中にもいろいろ種類があったのだが、比較的手頃な値段だったから。
 鬼ころしというのは、超辛口のお酒につけられる総称のようで、それも知らずに買ってしまったのだが、以来、ちびちび冷やでこれをやってきた。

 なかなかに強いお酒のようで、かなり効くので多くは飲むことができないが、それなりに美味しくやってきたが、あと少しというところまで来たので、今日飲んじゃおうと。金曜日だし。

 いろいろつまみを揃えて、飲んだくれ準備ができてきて、花金体制とでも言おうか、花金という死語に近い言葉を使っているところに自分の年を感じぬでもないが。

 結構飲んだけど飲み切るに至らず、まだ残っているが・・・まぁやり残しとでも言おうか。

 人生にはやり残しがつきもの。やり残しをなるべく少なくしていく、それが人生の充実というものだろうか。